Apple Watch〜プラスチック製SEが開発継続も血糖値測定機能は数年先
先日のイベントでは発表されませんでしたが、Appleは引き続きプラスチック製ケースのApple Watch SE(第3世代)の開発に取り組んでいると、Bloombergのマーク・ガーマン記者がニュースレター「Power On」で報告しています。
一方、数年前から搭載が噂されてる血糖値測定機能ですが、実現まではまだまだ長い時間を要する見込みです。
Apple Watch SE(第3世代)のケースはプラスチック製に?
Appleは、Apple Watch SE(第3世代)のケースをプラスチック製とすることで製造コストを削減、幅広いユーザーに受け入れやすい販売価格のモデルにするべく開発しているとの噂があります。
ガーマン記者は、Apple Watch Series 10がケース素材としてチタニウム合金を採用、ステンレススチールからの移行を果たしたことから、プラスチック製ケースを採用したApple Watch SE(第3世代)において直面している、品質と製造コストの問題の解消が進展する可能性があると述べています。
Masimoとの特許紛争が米国ユーザーに影響
Apple Watchに関する話題としてガーマン記者は、Masimoとの特許紛争により米国では利用できない血中酸素ウェルネスについて、「現時点で利用できている米国のユーザーも、新しいApple Watchを購入してアクティベートすると利用できなくなる」と説明しています。
AppleはMasimoの訴えをパテントトロールとみなしており、ライセンス料や和解金を支払うのを拒んでいるが、そのツケを支払わされているのはユーザーだとガーマン記者は説明しています。
Masimoを、血中酸素飽和度および血中酸素濃度測定機構に関する特許をもとにしたパテントトロールとして扱うには無理があると感じます。
Masimoは自社でパルスオキシメーターを製造販売するだけではなく、他の医療機器メーカーにも特許基づくライセンスを付与、複数の製品が市販されています、
Appleが現在取り組んでいるヘルスケア関連機能
ウェアラブルデバイスにおけるヘルスケア関連機能としてAppleは、AirPodsへの心拍数センサーの搭載や、Apple WatchおよびiPhoneへの人工知能(AI)を活用した健康改善提案サービスの提供を検討していると、ガーマン記者は伝えています。
また、iPhoneとiPadのヘルスケアアプリに、血圧管理関連機能を追加するべくAppleは開発に取り組んでいるようです。
ただし、糖尿病患者や予備軍から期待の高い血糖値測定機能の実現には長い時間を要する見通しです。