iPhone16eの部品内製率が他モデルを圧倒〜C1で部品単価大幅削減も

iPhone16e、iPhone16、iPhone SE(第3世代)の3機種においてApple製の部品(自社設計による製造委託品を含む)の搭載率を比較し、Counterpoint Researchが報告しています。
iPhone16eの自社製部品搭載率は40%、部品点数減も影響
Counterpoint Researchの調査によれば、iPhone16eの自社製部品搭載率は40%で、iPhone16の29%、iPhone SE(第3世代)の31%を大幅に上回っています。

iPhone16の場合はソニー製イメージセンサーを2つ搭載しているのに対してiPhone16eは1つ、イメージセンサーについて同条件のiPhone SE(第3世代)との比較ではセルラーモデムが自社製のC1になっていることなどで、iPhone16eの自社製部品搭載率が高くなっています。
C1だけで約1,450円/台の部品単価削減効果
そのC1ですが、この1つの部品だけで10ドル(約1,450円)の部品単価削減を実現できたとのことで、Appleが計画している予定出荷台数にiPhone16eが達した場合、合計では最大2億2,000万ドル(約319億円)にもおよぶ削減効果を生むとCounterpoint Researchは説明しています。

iPhone17シリーズでWi-Fiチップも自社製に移行と噂
C1だけでもこれだけの部品単価削減効果があるのですから、iPhone17シリーズでもiPhone17 Airに搭載するなど自社製セルラーモデムへの移行を急ぐ理由となっているのがわかります。
また、セルラーモデムに加えiPhone17シリーズでは自社製Wi-Fiチップが搭載されるとの噂もありますので、こちらでもBroadcom製Wi-Fiチップと比べて部品単価の削減と自社製部品搭載率上昇が実現する見込みです。
自社製部品に切り替えることによる部品単価削減が本体価格の値下げに繋がればユーザーの利益にもなりますが、iPhone16eの価格設定(予測や噂よりも高かった)を考えると、インフレによる値上げ効果をそれで抑えていると好意的に考えるしかないのでしょう。
Source:Counterpoint Research via Wccftech