iPhone16/16 Plusの製造台数削減〜iPhone SE 4を12月に量産
アナリストのミンチー・クオ氏が、iPhone16シリーズおよびiPhone16 Proシリーズの製造状況と、iPhone SE 4の製造見込みに関する予測を、Mediumに投稿しました。
クオ氏は、Apple Intelligenceが利用可能になったからといって、iPhone16シリーズおよびiPhone16 Proシリーズの販売台数が大幅に増加する根拠はないと指摘しています。
iPhone16 Proシリーズの出荷台数安定も、16と16 Plusは想定以下
クオ氏によれば、iPhone16シリーズおよびiPhone16 Proシリーズの2024年第4四半期(10月〜12月)から2025年上半期(1月〜6月)にかけての製造台数は、当初予測から1,000万台削減され、それはほとんどがiPhone16とiPhone16 Plusで減産される影響とのことです。
これにより、2024年下半期(7月〜12月)だけに限った場合のiPhone16シリーズおよびiPhone16 Proシリーズの製造台数は前回予測の約8,800万台から更に減少し、約8,400万台になる見込みとクオ氏は述べています。
今後の見通しですが、2025年第1四半期(1月〜3月)の製造台数は約4,500万台、第2四半期(4月〜6月)は約3.900万台と、いずれも前年同期の実績を下回るとクオ氏は予測しています。
iPhone SE 4が12月に量産開始〜発売されれば他モデルの売上に影響か
クオ氏はiPhone SE4にも触れており、2024年12月から量産が開始され、2025年第1四半期(1月〜3月)までの製造台数は約860万台と予測しています。
クオ氏は2025年上半期(1月〜6月)のiPhoneの売上見込みについて、iPhone SE 4の発売に伴い製品ミックスは好ましくない状況になると述べており、このことは廉価モデルとなるiPhone SE 4がApple Intelligenceに対応するのに対し、併売されているiPhone14やiPhone15は対応しないことで出荷台数が減少するとみているのかもしれません。
また、カメラ機能を重視しなければ、iPhone16ではなくiPhone SE 4に流れるユーザー層も一定数存在すると考えられます。
Apple Intelligence対応で販売台数が急増することはないと指摘
こうしたiPhone16シリーズおよびiPhone16 Proシリーズの販売動向について、iOS18.1で利用可能になるApple Intelligenceを待ち、模様眺めをしているユーザー数が多いことからその後は販売台数が増加に転じると予測する意見があります。
ただしこの点についてクオ氏は楽観的な考えを持っておらず、Apple Intelligenceが利用可能になったとしても販売台数が大幅に増える根拠はないと述べています。
Source:郭明錤 (Ming-Chi Kuo)/Medium