iPhone16 Pro、画面の強度50%向上は本当?落下実験で検証
iPhone16シリーズは、スクリーンに従来よりも50%強度を高めたCeramic Shieldを採用したほか、熱対策を強化したとAppleが発表しています。発売直後のiPhone16 ProとiPhone16 Pro Maxをコンクリートに落下させ、高温下で動作させた場合にどの程度耐えられるかをYouTubeチャンネルEverythingApplePro E A Pが実験した動画を公開しました。
まずは高熱耐久テスト
AppleはiPhone16 Proの内部に熱対策として、熱伝導率の高いアルミニウム製基盤を採用し、背面ガラスから熱を拡散しやすくし、パフォーマンスを改善したと説明しています。
テストでは、加熱プレートの上にiPhone15 ProとiPhone16 Proを置いて、高温注意の警告が表示されるまでの時間を比較しています。
iPhone15 Proは1分43秒で警告が表示され、iPhone16 Proは2分15秒と、iPhone16 Proの方が約30秒間長く、高温に耐えています。
iPhone15 Pro MaxとiPhone16 Pro Maxのテストでも、iPhone15 Pro Maxが1分46秒警告が表示されたのに対し、iPhone16 Pro Maxは2分29秒まで耐えました。
iPhone16 Proは、昨年のiPhone15 Proと比べて、熱対策が強化されているというのは本当のようです。
コンクリートへの落下テスト
従来のCeramic Shieldよりも強度が50%向上したというスクリーンの強度を試す落下テストは、コンクリートの床に、iPhoneの向きを変えながら落としていき、損傷をチェックしています。
腰の高さから落下
腰の高さからの落下では、向きを変えながら落下させても、iPhone16 Pro Max、iPhone15 Pro Max、iPhone16Pro、iPhone15 Proの各モデルとも、スクリーン、背面ガラス、チタニウム製側面フレームのいずれも傷はつきませんでした。
カメラやFace IDも問題なく動作しています。
頭の高さから落下
次に、高さを上げて、頭の高さから落下させます。
iPhone15 Pro Maxは、背面ガラスの角の部分に、ヒビが入ってしまいました。
さらに向きを変えて落下テストを続けると、iPhone16 Pro Maxの画面にヒビが入り、操作に反応しなくなってしまいました。
高さ約6メートルからの落下
さらに強い衝撃を求めて、高さ20フィート(約6メートル)から落下させます。ほぼ、2階建ての建物の屋根に相当する高さです。
さすがに、4モデルともに背面ガラス全体にヒビが入っています。
スクリーンは、iPhone15 Pro Maxだけが無傷で生き残りました。
なお、チタニウム製の側面フレームは、約6メートルの高さからの落下を繰り返しても損傷しておらず、ステンレススチールよりも強度が向上していることが分かります。
iPhoen16、ガラスフィルムやケースで保護するのが良さそう
AppleTrackのサム・コール氏が公開した落下テストでは、iPhone15 Proよりもベゼル幅の狭いiPhone16 Proのほうが、スクリーンの角の部分が割れやすいとの結果が出ています。
EverythingApplePro E A Pによるテストは、比較的滑らかなコンクリート床に落下させていますが、実際に道路に落下させる場合など、より条件が悪い場合もあるでしょう。
iPhoen16シリーズでスクリーンの強度が向上したとはいえ、過信せずにガラスフィルムや保護ケースを活用して、大切なiPhoneを保護するのが良さそうです。
今回のテスト動画はこちらでご覧ください。全体の再生時間は約10分20秒間です。
Source: EverythingApplePro E A P