iPhone16が発売前から10%値引き~中国で驚きの価格競争
iPhone16シリーズは中国で発売前から値引きが始まっており、モデルによっては定価より約10%安く販売されています。比較的人気のiPhone16 Proも割引や分割払いのオプションが提供され、販売業者間の競争が激化している様子がうかがえます。
発売前から10%の値引き攻勢
いよいよ20日(現地時間)から発売が始まるiPhone16シリーズですが、すでに中国では発売前から値引き合戦が始まっています。
South China Morning Postによると、中国ECプラットフォームの拼多多(Pinduoduo)では、512GBのiPhone16 Plusが8,999元(約180,000円)で予約販売されており、すでに中国本土の定価9,999元(約200,000円)から約10%の値引きが行われているようです。
iPhone16/16 Plusと比べると、高価格モデルであるiPhone16 Pro/Pro Maxが完売するまでの時間は短かったものの、これも淘宝(Taobao)や拼多多(Pinduoduo)が割引クーポンを配布したり、天猫(Tmall)が利息なしの24回分割払いオプションを用意したりといった策を講じた結果とのことです。
例えばiPhone16 Pro Maxの256GBモデルは、9,999元から4%オフの400元(約8,000円)引きの約192,000円で購入が可能です。日本では同モデルが公式価格189,000円となっています。
ライバルメーカーの台頭も需要に影響か
中国のEC市場規模は2兆ドル(約300兆円)を突破しており、販売業者間の競争も非常に激しくなっています。
そのため、中国国内での値引きをそこまで悲観的に捉える必要はないと考えられますが、一部のアナリストからは、iPhone16 Proシリーズの人気が前モデルよりも控え目なのではないかと指摘する声が聞こえてくるのも事実です。
とくに中国の場合、ライバルメーカーであるHuaweiやXiaomiの復活、政府当局の監視を踏まえたApple Intelligence実装の遅れなどが勢いを減じていることは否めないでしょう。
一方で、iPhone16シリーズが買い替え時期のスーパーサイクルに合致しており、年間2億7,000万台の販売台数を達成する可能性もあると強気の予測を立てるアナリストもいます。
Source:SCMP