将来のiPad ProやMacBook Proに搭載?4層と3層OLEDの量産を計画

M6 MacBook Pro

iPad Pro(M4)に搭載されているタンデムOLED(2層スタック型OLEDディスプレイパネル)を製造中のLG Displayが、2025年中に3層スタック型OLEDディスプレイおよび4層スタック型OLEDディスプレイの量産を開始することを計画していると、韓国メディアThe Elecが伝えています。

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高色純度および高輝度の3層/4層スタック型OLED

3層スタック型OLEDディスプレイおよび4層スタック型OLEDディスプレイの利点についてThe Elecは、高色純度と高輝度が実現されると説明しています。

4層スタック型OLEDディスプレイパネルの輝度は最大2,100ニト

The Elecによれば、4層スタック型OLEDディスプレイは、ガラス基板上に陽極、赤、青、緑、青、陰極を積層して製造されるとのことです。

対して3層スタック型OLEDは、青、黄、青の3層構造で、黄色の層は緑、黄緑、赤の3層構造を1層にまとめた構造になるとThe Elecは述べています。

LG Displayの発表から、4層スタック型OLEDディスプレイは3原色の層が分離しているため色純度が向上し、輝度は3層スタック型OLEDディスプレイと比べて40%高い最大2,100ニトが実現される見通しです。

iPad Pro(M4)のタンデムOLEDのスペックと比較

iPad Pro(M4)に搭載されているタンデムOLEDディスプレイの輝度は、XDR輝度が最大1,000ニト、ピーク輝度が1,600ニトですので、4層スタック型OLEDディスプレイパネルはXDR輝度比で110%、ピーク輝度比で約31%向上することになります。

4層スタック型OLEDディスプレイの輝度が3層スタック型OLEDディスプレイの40%増だとすれば、4層スタック型OLEDディスプレイで説明されている輝度とはXDR輝度かもしれません。

3層スタック型OLEDディスプレイおよび4層スタック型OLEDディスプレイはタンデムOLEDと同様、まずは車載ディスプレイ向けに採用されるかもしれません。

iPad Pro向けOLEDディスプレイの種別は、2027年に新型に切り替えられる見通しです。

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Source:The Elec

Photo:Omdia, Techfluencer

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