iOS18.2の新機能、AI画像生成機能にAppleが設けた3つの制約
現在ベータテスト中のiOS18.2では、Apple Intelligenceの画像生成機能Image Playgroundと、絵文字作成機能Genmojiが利用可能となっています。Appleは、人工知能(AI)を活用したこれらの画像生成機能において、あえて3つの制約を設けています。
Apple Intelligenceの画像生成、3つの制約
iOS18.2の開発者向けベータとパブリックベータで、Apple Intelligenceの画像生成機能Image Playgroundと、オリジナル絵文字作成機能Genmojiが利用可能となりました。ただし、対応デバイスで言語をアメリカ英語に設定する必要があります。
自由な指示で画像を生成できるこれらの新機能を楽しみにしている方も多いと思いますが、Appleはこれらの機能に制約を設けている、と米メディア9to5Macがまとめています。
制約1:リアルすぎる画像は作れない
画像生成AIの一部は、写真と見間違うようなリアルな画像を生成できますが、Appleは(少なくてとも現段階では)リアルすぎる画像生成を回避しています。
Genmojiで作成される絵文字、Image Playgroundで生成されるイラストは、アニメーション、イラスト、スケッチのいずれかのスタイルであり、本物だと勘違いされることがないようになっています。
制約2:有名キャラクターは使用不可
Image PlaygroundやGenmojiでは、知的財産の侵害を避けるため、アニメや映画のキャラクターを使った絵文字や画像を生成することはできません。
もし、キャラクターを使った画像の生成を要求した場合、「その説明は使用できません」とエラーが出ます。
制約3:すぐには使えず、少し待つ必要がある
iOS18.1でApple Intelligenceの提供が開始された際、ユーザーはウェイトリストに登録して利用可能になるのを待つ必要がありました。
iOS18.1ですでにApple Intelligenceを使っているユーザーでも、Image PlaygroundやGenmojiの利用にあたって、再びウェイトリストへの登録が求められます。
こうして段階的に機能を公開することで、Appleは新機能が期待どおりに動作していることを確認しているのだろう、と9to5Macは推測しています。
日本語対応は2025年4月
iOS18.2のベータとパブリックベータでは、言語をアメリカ英語に設定した対応デバイスで、ChatGPTとの統合や、iPhone16シリーズのカメラで検索できるVisual IntelligenceなどのApple Intelligence機能が利用可能となっています。
iOS18.2の一般ユーザー向け正式版は、12月上旬に公開されるのではないかと噂されています。
なお、Apple Intelligenceが日本語に対応する時期についてAppleは、2025年4月と予告しています。
Source: 9to5Mac