Apple、中国市場でもシェア1位を獲得〜米企業として唯一無二の立ち位置?

Appleは2025年第4四半期(10月〜12月)において、中国スマホ市場でシェア1位となったことがCounterpoint Researchの調査で明らかになりました。主要なライバルが中国勢で占められていることを踏まえると、米企業であるAppleの立ち位置は非常に特殊だと言えます。
1年間で販売台数を28%伸ばしたApple
Counterpointの最新の中国スマホ市場に関する調査結果によれば、Appleは2025年第4四半期に販売台数を前年同期比で28%伸ばしたことが分かりました。これは他社を差し置いて突出した伸び率です。
Apple以外で同時期に販売台数を拡大したのはOPPOのみ(14.9%増)で、それ以外のvivo、Huawei、Xiaomi、HONORは軒並み販売台数を落としています。
Appleは2025年10月〜12月の中国スマホ市場でのシェアを21.8%にまで伸ばし、1位に輝きました。2位はOPPO(15.8%)で、vivo(15.7%)、Huawei(14.6%)、Xiaomi(13.7%)、HONOR(13.4%)と続いています。
Appleは中国市場だけでなく、世界スマホ市場でも2025年通年でシェア1位となり、ライバルのSamsungを14年ぶりに上回りました。
やはり人気のiPhone17シリーズ
Appleのシェア拡大に大きく貢献したのは、人気のiPhone17シリーズの売上だとされています。中でも標準モデルのiPhone17は評価が高く、著名テック系YouTuberのマーケス・ブラウンリー氏も昨年の「今年のスマホ」に選出したほどです。
iPhone17シリーズの売上は好調のようですが、中国スマホ市場全体の出荷台数を見ると1.6%の縮小が見られたことも分かっています。これは主にRAMチップ不足が原因とされています。
米企業としては非常にユニークな立ち位置?
Appleがここまで中国市場に深く食い込んでいるのは米テック企業としては異例ですが、その背景には中国のルールに対応するため、現地向けの対応(ローカライゼーション)を積極的に進めてきた点もあります。
最近では、Apple Intelligenceを支えるAIを中国企業製のモデルで賄えるよう尽力していると報じられていましたが、同機能はいまだに中国国内で利用できないのが現状です。
ハードウェア面で中国市場において大きな存在感を示している一方、ソフトウェア面ではさまざまな規制の影響を受けており、数年前にはBluetoothを介したデータ共有機能AirDropの制限が中国で先行導入されたことも記憶に新しいところです。
サプライチェーンでは脱中国を掲げるApple
Appleにとって中国はサプライチェーンの側面で依然として重要な役割を果たしていますが、生産のインド移管は確実に進んでいるとも言われています。
米中の貿易摩擦は以前ほど激しいものではないものの、いまだに終結したとは言えず、今後の見通しが立ちにくい状況が続いています。そうしたなかでも、中国でのiPhone人気は米中間の数少ない接点のひとつになっているのかもしれません。
Photo: Apple

