Apple向けビジネスを拡大するSamsung、自社製品のOLEDをBOEから調達か

BOE Samsung Display_1200

Samsungが、一部のGalaxyシリーズ向けOLEDディスプレイを中国BOEから調達する可能性が高いことが、サプライチェーン関係者の情報から明らかになりました。

Samsungは現在、DRAMやOLEDディスプレイにおいてApple向けビジネスを拡大していますが、その一方で自社製品向けの部材については、外部調達も視野に入れたコスト最適化を進めているようです。

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BOEがSamsungに小型OLEDと大型液晶ディスプレイ供給で協議

サプライチェーン関係者によれば、SamsungとBOEは、一部Galaxy向けOLEDディスプレイに加え、テレビ向け大型液晶ディスプレイの調達についても協議を進めているとのことです。

Samsungは過去にGalaxy Mシリーズ向けとしてBOE製OLEDディスプレイを採用していましたが、両社間で発生した特許紛争を理由に、現在は調達を停止していました。今回の動きは、その関係修復を前提とした再協業の可能性を示唆しています。

将来的にGalaxy Sシリーズ向けOLEDの一部もBOEが供給か

現時点でBOE製OLEDディスプレイの供給対象となるのは、従来通りローエンドモデルが中心になるとみられています。

ただし、今後はGalaxy Sシリーズ向けOLEDディスプレイの一部についても、BOEが供給を担う可能性があるとされています。これが実現すれば、Samsungは自社ディスプレイ部門への依存度を下げ、製品ごとに最適なコスト構成を組みやすくなります。

Samsungが拡大するApple向けビジネス

Samsungは近年、Apple向けの部品供給ビジネスを着実に拡大しています。最近の主な報道としては、次のようなものがあります。

これらはいずれも利益率の高い外販ビジネスであり、Samsungにとって重要な収益源となっています。

自社製品と外販ビジネスを切り分ける戦略

こうした状況を踏まえると、SamsungはApple向けなど利益率の高い外部顧客への供給を優先する一方で、自社製品についてはBOEなど外部サプライヤーも活用し、部品コストを厳格に管理する戦略を採っていると考えられます。

Photo:Patently Apple/X

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