iPad Proが昨年、MacBook Proが来年以降のOLED市場成長牽引と予測

有機EL(OLED)ディスプレイパネルの、タブレット、ラップトップ、モニターにおける2022年〜2029年までのセグメント別出荷枚数予測を調査会社Counterpoint Researchが発表しました。
タブレットとラップトップ領域における成長率に、Apple製品への採用が大きな影響を与えることが示唆されています。
目次
セグメント別の、液晶、OLED、ミニLED搭載比率
Counterpoint Researchのタブレット、ラップトップ、モニターにおける、液晶ディスプレイパネル、OLEDディスプレイパネル、ミニLEDディスプレイパネル(ミニLEDバックライト搭載液晶ディスプレイ)における、2022年年〜2029年までのディスプレイパネル種別における出荷枚数比率では、下記の傾向が確認できます。
- ラップトップ(ノートブックPC)領域では、液晶およびミニLEDの比率が低下し続けるのに対し、OLEDは特に2025年から2026年にかけて大きな伸びを示し、ミニLEDを逆転する
- タブレット領域も同じ傾向ながら、OLEDは2024年にかけて大幅に増加、次は2027年にまた大幅増となる見込み
- モニター領域では引き続き液晶が他を圧倒、ミニLEDが2025年以降微増も、OLEDは対象的に微減

Apple製品への搭載時期と一致するOLEDの躍進
ラップトップ領域においてOLEDの比率が2026年に急増するのは、2026年末頃と予想されるM6搭載MacBook Proが、ディスプレイパネル種別をミニLEDからOLEDに切り替える影響と考えられます。
また、タブレット領域で2024年にOLEDの比率が急増、ミニLEDが急減したのは、iPad Proのディスプレイパネル種別がミニLEDからOLEDに切り替わったのが理由でしょう。
2027年に再びタブレット領域での比率が増加するのは、iPad AirへのOLED搭載によるものと推察されます。
ミニLED搭載Studio Display発売の影響は小さい
一方、この市場予測が正しいとすれば、ミニLEDを搭載すると噂のStudio Display後継モデルが2026年に発売されたとしてもその影響は小さいこと、OLEDディスプレイ搭載外部ディスプレイが増加することはないことになります。
Source:Counterpoint Research via The Elec