カメラ搭載AirPods/Watch/Mac/ARグラス向け開発計画の詳細が報道

Bloombergが、Appleが開発中のRay-Ban Meta対抗の拡張現実(AR)グラス、カメラ搭載AirPodsおよびApple Watchに搭載される専用チップと、Macモデルなどに搭載されるM6やM7などの開発状況について報じています。
複数の専用チップを開発中
Bloombergによれば、Appleは将来的な新製品に向けた新しい専用チップを複数開発しているとのことです。
ARグラス向けチップ
Ray-Ban Metaグラス対抗となるARグラスの開発優先度は高く、TSMCが製造を受託しおよそ2年以内の発売を目指しているとBloombergは伝えています。
ARグラスに搭載されるチップはApple Watchに搭載されているものをベースにしているとのことですので、Sシリーズチップを指しているのでしょう。
開発中の製品のコードネームはN50およびN401となっているようです。これらの製品では、AI対応も検討されています。
カメラ搭載AirPods/Apple Watch向けチップ
Appleは、カメラを搭載するAirPodsとApple Watchの開発も行っており、これらにも専用チップが搭載される見通しです。
カメラ搭載AirPods向けのチップは「Glennie」、カメラ搭載Apple Watch向けのチップは「Nevis」のコードネームで呼ばれており、2027年の発売に向けて開発が進められているとBloombergは述べています。
これらの製品のカメラは写真撮影用途ではなく、AIにおける周辺認識やApple IntelligenceにおけるVisual Intelligence用途に使われるとみられています。
Mシリーズ
Appleは本年末にM5シリーズチップを搭載するMacBook ProやiPad Proを発表すると噂されていますが、その後継となるM6(コードネーム:Komodo)やM7(コードネーム:Borneo)の開発も進められている模様です。
さらに、より高性能なチップとなるコードネーム「Sotra」も開発されているとのことですので、Mac ProとMac Studioの差別化のため、将来的にMac Proにだけ搭載されることも考えられます。
AIサーバー向けチップ
更に、以前から噂されるAIサーバー向けチップの開発も進行しており、プロジェクト名「Baltra」として複数のチップが検討されており、その中にはM3 Ultraの2倍、4倍、最大で8倍のCPUコアとGPUコアを搭載するものも含まれているとBloombergは報告しています。
AppleのAIサーバー向けチップは、Broadcomと共同開発しているとの噂がありました。
血糖値測定センサーやセルラーモデムなど周辺チップも
これら以外にも、C1の後継となるC2やC3、血糖値測定センサーの開発も進められているようですので、今後2年〜3年で、新チップを搭載する新製品とともに大きな変化が訪れる可能性があります。
Source:Bloomberg