Google Tensor G5プロトタイプのベンチマークスコアとCPU/GPU構成
Google Tensor G5のものと思われる、Geekbench 6ベンチマークスコアが確認されました。
しかし、実際にGeekbench 6ベンチマークテストが実施されたのはGoogle Tensor G5ではなく、Google Tensor G4をベースにしたテスト用のプロトタイプとの指摘がなされています。
チップ名「Google Frankel」のCPU構成
確認されたGeekbench 6ベンチマークスコアは、チップ名「Google Frankel」のものです。
このチップは、1つのArm Cortex-X4コア(動作周波数:3.40GHz)、5つのCortex-A725コア(動作周波数:2.86GHz)、2つのCortex-A520(動作周波数:2.44GHz)で構成された8コアCPUを搭載しています。
Google Tensor G4よりも低いGeekbench 6ベンチマークスコア
Google FrankelのベンチマークテストはAndroid 15との組み合わせで実施され、シングルコアスコアが1,323、マルチコアスコアが4,004と確認されました。
このスコアは、各CPUコアの動作周波数が低いGoogle Tensor G4のシングルコアスコアである1,739およびマルチコアスコアである4,387よりも低いものです。
新しいGPUドライバをテストするための初期プロトタイプ?
これらの、予測よりも大幅に低いGeekbench 6ベンチマークスコアについて、Google FrankelはGoogle Tensor G5ではなく、Google Tensor G4をベースにGPUを変更したもので、Google Tensor G5向けの新しいGPUドライバをテストするための初期プロトタイプであるとの指摘がなされています。
Google Tensor G5には、ハードウェアレイトレーシングに対応するImagination TechnologiesのDXT-48-1536 GPUが搭載される可能性がありますが、ドライバの用意ができていない模様です。
Google Tensor G5は、A18やA18 Proと同様、TSMCの改良型3nmプロセス「N3E」で製造される見通しです。