AirTagで愛車の位置は特定済み、それでも警察は動かず〜自力で取り返す事態に

airtag

Appleの紛失防止タグAirTagが、またしても盗難車の追跡に威力を発揮した、と報じられています。今回その恩恵を受けたのは、ロンドン・ハマースミス在住のミア・フォーブズ=ピリーさんとその夫、マーク・シンプソンさんです。盗まれた愛車のジャガー「E-Pace」は、AirTagの位置情報によりわずか9分先の場所で発見されました。しかし驚くべきことに、位置が特定されているにもかかわらず、ロンドン警視庁は「パトロールを送るかは不明」との曖昧な対応に終始したため、2人は自ら現地に赴き、AirTagを頼りに車を取り戻すという大胆な行動に出たようです。

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AirTagが追跡を可能に、警察は対応に消極的

盗難が発覚した直後、夫妻はすぐに警察に通報し、「AirTagで正確な位置がわかっている」と伝えたにもかかわらず、警察から返ってきたのは「何かあればまた連絡を」といった事務的な回答だったといいます。

ミアさんは「せっかく位置がわかっているのに、その間にAirTagだけ捨てられてしまうのではと焦った」と語っています。

“AirTagで盗難対策”が急増中も、リスクは存在

AirTagを車内に設置しておけば、万が一盗難されても「探す」アプリからリアルタイムで位置を追跡することが可能です。今回も、車両盗難対策としてAirTagがきわめて有効だったことが示されたわけです。

とはいえ、Apple自身や多くの警察機関は「AirTagで場所がわかっても、自力で取り返しに行くのは危険」と強く警告しています。

フォーブズ=ピリーさんとシンプソンさんは警察が動いてくれなかったため、AirTagの位置情報をもとに自ら現地に赴いたところ、偶然にも犯人の姿はなく、自動車会社との本人確認後にイモビライザーを解除し、車両を奪還することに成功したとのことです。

ただし、今回のように犯人が不在だったのは運が良かっただけであり、対面していたら重大なトラブルに発展していた可能性も否定できません。

自動車盗難対策としてのAirTag、今後の課題は

AirTagはもともと鍵やバッグの紛失防止を想定して設計された製品ですが、その正確な追跡性能ゆえに、車両盗難対策としても利用が拡大しています。


一方で、盗難犯がAirTagの存在に気づけば即座に取り外されるリスクもあるため、設置場所の工夫や他のセキュリティ機器との併用が鍵になると言えます。

Source: AppleInsider

Photo: Apple

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