iWorkがAI機能追加で進化!折りたたみiPhone Duoにも最適化

Appleは、オフィスアプリ「iWork(Pages、Keynote、Numbers)」の最新アップデート(バージョン15.4.1および15.4.2)を配信開始しました。
今回の更新では、AIを活用した新機能「インテリジェントアシスタント(Intelligent Assistant)」の導入に加え、公式発表にはない「iPhone Duo」へのUI最適化が行われています。本記事では、新AI機能の概要や有料化の影響、折りたたみ大画面での実用性、日本市場における課題について解説します。
iWorkに導入された「インテリジェントアシスタント」とは
海外メディアによると、今回追加された「インテリジェントアシスタント」は、Siriとは異なる独立したAIアシスタントとして動作します。月額制サービス「Apple Creator Studio」の加入者向けに提供され、現時点では米国英語のベータ版としてiOS27以降などの対応環境で利用できます。
各アプリでの主なAI機能
- Pages:文書の初稿生成やトーン調整、自然言語での画像・図形作成、最新情報の自動収集と統合
- Keynote:スライド構成の自動構築、発表者ノートの生成、アニメーションの最適化
- Numbers:データのインサイト抽出、自然言語による複雑な計算式やテーブル・チャートの生成
「iPhone Duo」への最適化
今回のアップデートにおけるもうひとつの注目点は、公式リリースノートには明記されていないものの、iPhone Duoへの対応が含まれている点です。
折りたたみ画面がもたらす生産性
先日、レトロゲームエミュレータ「Delta 2.0」がiPhone Duoの2画面に対応し、DS風のゲーム体験を実現したことが話題となりましたが、今回のiWorkの対応はまさに「ビジネス・生産性向上」の面でその真価を発揮します。
iPhone Duoの大画面やSplit Viewを使用した2画面構造を活かすため、iWorkアプリ群のレイアウトやインターフェースの最適化が行われたとみられます。
- Pages/Keynote:片方の画面で資料や参考Webページなどを見ながら、もう片方の画面でAIアシスタントに指示を出し、リアルタイムで執筆やスライド編集を行う「マルチタスク編集」が容易になります。
- Numbers:広大なインナー画面を活用することで、従来のiPhoneでは困難だった大型スプレッドシートの閲覧や、AIが提案する複雑なグラフ・データの比較が快適に行えます。
モバイル環境でのオフィスワークのやりづらさを、大画面UIとAIアシスタントの組み合わせによって解決しようとするAppleの狙いがうかがえます。
有料化の波と日本市場での実用性
iWorkはこれまで、ハードウェア購入者に対して実質無料でフル機能が提供される点が大きな強みでした。しかし、今回発表されたインテリジェントアシスタントは「Apple Creator Studio」という有料サブスクリプションへの加入が必要となります。
海外のユーザーコミュニティでは、AI機能の利便性を評価する一方で、「モバイルのオフィスアプリに毎月サブスク料金を支払うハードルは高い」といった議論も生じています。
日本国内のビジネス環境における課題
現在、本AI機能は米国英語のみの先行提供となっています。日本のビジネス現場や教育機関において実用化されるには、以下のポイントが重要になると考えられます。
- 日本語環境への最適化:日本特有のビジネス文書や、複雑な敬語表現・トーン調整に対応できるか。
- 競合サービスとの差別化:日本国内で圧倒的なシェアを持つMicrosoft 365やGoogle Workspaceに対し、iPhone DuoやiPadといったAppleハードウェアとの親和性・AI連携でどこまで優位性を示せるか。
全ユーザー向けの改善と今後の期待
AI機能は有料プラン限定ですが、Keynoteにおいては全ユーザー向けに新しいオープンファイルフォーマット「Interchange Format(.keyx)」の読み込み・書き出し機能が追加されました。これにより、サードパーティー製アプリや外部ツールとの互換性が向上し、ファイル共有の手間が軽減されます。
iWorkへのAI統合とiPhone Duoへの最適化は、Appleがモバイルデバイスを単なる閲覧用デバイスから本格的な「生産性ツール」へと引き上げようとする意思表示といえます。日本語対応や、今後の機能拡張に期待が集まります。

