Apple Watchは必要?約4年使って残った3機能と使わなくなった機能

Apple Watch Series 12が2026年9月18日に発売されました。筆者はApple Watch SE(第2世代)を2022年9月から使い始め、約4年が経過しています。新型が出たタイミングで改めて考えたのは「自分にApple Watchは本当に必要だったのか」という問いです。
多機能なApple Watchも、実際に長く使うと日常に定着する機能は限られます。約4年使った実体験をもとに、どの機能が残り、どんな人ならApple Watchを使い続けやすいのか、購入や買い替えの判断材料を整理します。
約4年使って残った用途は3つだった
在宅ワーク中心の生活ですが、ほぼ毎日装着しています。外すのは主に入浴とサウナのときです。朝起きると残量が少なくなっていることが多いため、そのタイミングで充電し、満充電後に再び装着します。睡眠計測のために就寝中も装着を続けています。
約4年使い続けて気づいたのは、機能を幅広く使いこなしているわけではないという事実です。結局、日常に定着したのは睡眠計測・歩数・通知の3つでした。
「多機能だから価値がある」ではなく、自分の生活に根づいた機能があるかどうかが、Apple Watchの価値を決めるのだと実感しています。
睡眠スコアで翌日の仕事量を調整
毎朝起きた直後に確認するのが睡眠スコアです。2026年8月19日から9月18日の1か月間の実データでは、平均睡眠時間が6時間45分でした。睡眠スコアの内訳は「非常に高い」が2夜・「高い」が13夜・「普通」が10夜・「低い」が3夜という結果です。

スコアが低い日は仕事のパフォーマンスも落ちると感じることがあります。そういった日は、重要度・緊急度の低いタスクを後ろに回したり、無理をしすぎないよう意識します。
睡眠スコアと仕事の状態に医学的な因果関係があるとは断言できませんが、「今日どのくらい動けそうか」を判断する個人的なバロメーターです。睡眠データは、体調管理の証拠ではなく一日の過ごし方を調整するきっかけとして使っています。
在宅2,000〜3,000歩で活動量低下に気づく
平均歩数は約7,000歩ですが、在宅ワークの日は2,000〜3,000歩にとどまることがあります。外出する日は約15,000歩になることもあり、同じ1日でも活動量に大きな差があることがデータで見えます。
歩数の数字そのものより、「今週は外出が少なく活動量が落ちている」と気づけることに価値を感じます。数字を見て生活を大きく変えるわけではありませんが、在宅ワーク中心の生活で活動量の低下に気づけるのは、何もデータがない状態よりは明確です。
iPhoneが手元になくても通知に気づける
約4年使って、健康管理以外で最も便利に感じているのが通知機能です。仕事で使うチャット・電話・Googleカレンダーのリマインドなど、重要な通知を腕で受け取れます。
筆者はiPhoneをどこに置いたか分からなくなることが多々あり、ポケットに入れていない場面も多くあります。Apple Watchは常に腕についているため、iPhoneが手元にない状態でも重要な通知を見落としにくくなりました。
「通知が届く」という機能は単純に聞こえますが、iPhoneを常に手元に置かない生活スタイルでは、この差が積み重なります。
左腕装着でApple Payを使わなくなった
約4年使って実際に使わなくなったのがApple Payです。
右利きのため左腕に装着しており、改札を通るとき左腕を右側の読み取り機に伸ばす動作が不自然なため、現在はiPhoneでApple Payを使っています。機能として問題があるのではなく、装着位置と生活動線に合わなかったというだけです。
便利そうに見える機能でも、自分の使い方や体の動線によっては定着しないことがあります。Apple Watchを購入する前に、どの機能を実際に使うかを具体的に想定しておく方が、後悔が少ないかもしれません。
最大容量79%でも今は1日使えている

バッテリーの最大容量は現在79%まで低下しています。確認するまで「そこまで落ちているとは気づかなかった」というのが正直なところで、普段の使用感では大きな支障はありません。Apple Watch SE(第2世代)の公称バッテリー駆動時間は通常使用時最大18時間です。
通常の日はおおむね1日使えていますが、朝から深夜まで外出が続く日は途中で電池切れになることがあり、その場合は睡眠計測ができなくなります。最大容量79%でも実使用上困っていなければ、それ自体が即座に買い替えの理由にはなりません。
ただし使用時間は設定・通知量・使用機能によって変わるため、同じ結果になるかどうかは個人の環境次第です。
Series 12が出ても買い替えない理由
Apple Watch Series 12は、新しいヘルスセンシングシステムによる心拍数と心拍変動(HRV)のより高頻度な測定、最大24時間のバッテリー駆動時間などが特徴です。
中でも「準備度」という新機能は、最近のアクティビティ・トレーニング負荷・バイタル・睡眠スコアをもとに0〜10のスコアで今日の身体の状態を示します。
筆者は現在、睡眠スコアだけを見て「今日は無理をしない」と判断することがあります。準備度は、最近のアクティビティやトレーニング負荷、バイタル、睡眠スコアなどをもとに判断材料を増やす機能なので、個人的には今回の新機能の中で最も気になっています。
ただしSeries 12は実機未使用のため、使用感については何も言えません。今のApple Watch SE(第2世代)で睡眠・歩数・通知という主用途が満たせており、故障の兆候もないため、買い替えを急ぐ理由が今のところ見当たりません。
新型が発売されたこと自体を買い替えの理由にするのではなく、今の端末で必要な用途を満たせているかどうかで判断するのが、筆者の基準です。
Apple Watchが必要な人・いらない人
約4年使った実感から整理すると、以下のような人にApple Watchの価値が定着しやすいと感じています。
睡眠や歩数などの健康データを毎日確認したい人、数字を生活や仕事の判断材料にしたい人、iPhoneを常に手元に置かず腕で重要な通知を受け取りたい人は、長期間使っても価値が続きやすいでしょう。健康を意識するきっかけが欲しい人にも向いています。
一方で、健康データをほとんど確認しない人、通知管理はiPhoneだけで十分という人、Apple Watch独自の機能を使う予定がない人には、必要性が低い可能性があります。時計として使いたいだけであれば、他の選択肢も十分に考えられます。
Apple Watchは全員に必要な生活必需品ではなく、基本的なことはiPhoneだけでも困りません。ただ、毎日確認したい健康データや、腕で受け取りたい通知がある人なら、長く使っても価値を感じやすいでしょう。
Apple Watchを買うか迷ったら、「毎日見たい健康データがあるか」「iPhoneを取り出さず確認したい通知があるか」「その機能を半年後も使っていそうか」の3点で考えると判断しやすくなります。約4年使った筆者に残ったのは、睡眠・歩数・通知の3つでした。
Source:Apple Newsroom(Apple Watch Series 12)、Apple Support(Apple Watch SE 第2世代 技術仕様)

