Siri、音声アシスタントの能力テストで最下位を回避

人気のテック系YouTuberマーケス・ブラウンリー氏が行ったSiriと競合他社4つとの比較テストで、Siriは最下位を免れました。
複数のタイマー設定ができないSiri
今回のテストは、ブラウンリー氏が2017年に行った同様のテストの続編にあたるものです。5年経過した今でも、Googleアシスタントがトップとなっており、AmazonのAlexaはワースト1位となっています。
ブラウンリー氏のテストにおいて、Siriが最高の音声アシスタントになるのを妨げたのは、タイマーとフォローアップの質問だったようです。
HomePodやApple WatchのSiriは複数のタイマーを設定することができますが、iPhoneのSiriはいまだに1つのタイマーしか扱うことができません。今の時代、スマートフォンの音声操作で複数のタイマーを動かせるのは常識であるとのことです。
スピードに関してはSiriの評価は高く、Googleアシスタントと拮抗しましたが、SamsungのBixbyとAlexaではタイムラグが発生しました。
フォローアップの質問でBixbyとAlexaは苦戦
4つの音声アシスタントはすべて、単体の質問に答えることには秀でていますが、続けて会話形式で質問した場合、BixbyとAlexaはかなりの苦戦を強いられています。ブラウンリー氏のテストでは、Googleアシスタントのほうが、Siriよりも長い文脈を理解できています。
デバイスコントロールはGoogleが上手
デバイスコントロールでは、Siriは劣勢に立たされます。GoogleアシスタントとSamsung Bixbyは音声録音を開始したり、Netflixで特定の番組を再生したりすることができますが、Siriは単にアプリを起動するだけにとどまっています。
特に自撮りを頼んだとき、その違いは顕著に現われます。Googleアシスタントはカメラアプリを起動し、自撮りカメラに切り替え、カウントダウンを開始して写真を撮ってくれますが、Siriはカメラを起動するのみとなっています。
Source:9to5Mac
Photo:Apple
(lexi)