中国企業、ロシアとアメリカとの間で板挟みに

Redmi Note 10S

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米国によるロシアへの制裁の一環として、米国製の機械、ソフトウェア、設計図を使って作られた技術製品のロシアへの輸出禁止措置が講じられていますが、中国企業が板挟みの状況になっており、どうにも動けずにいる、とSouth China Morning Postが報じています。

制裁への対処に苦しむXiaomiやDiDi

ロシアのウクライナへの侵攻を受け、米国がロシアに課した制裁に対して、台湾、韓国、日本の企業はすぐさま準拠する意思を示しましたが、中国企業は対応に困っている、と伝えられています。
 
米国のロシアへの制裁に応じれば、中国政府のポリシーに反することになり、制裁を無視して輸出を続ければ、HuaweiZTEのようにこっ酷い仕打ちを受ける可能性があるためです。
 
制裁への対処に四苦八苦している企業には、Xiaomiのようなスマホベンダーのみならず、配車サービスのDiDi(滴滴出行)なども含まれるそうです。

すぐに制裁に応えたLenovoに批判が殺到

世界最大のパソコンメーカーであるLenovoは、米国の制裁に応じる形で、ロシアでの製品販売を停止したところ、中国国内から批判が殺到したとされています。Lenovoはこの件に関する公式な声明をまだ発表していません。
 
「中国は制裁により問題解決を図ろうとするやり方を好んでおらず、国際法に基づかない一方的な制裁に反対している」と、外務省の広報担当者ワン・ウェンビン氏はコメントしています。

ハイテク製品の輸出に影響が出るのは免れない

ロシアへの新たな制裁により、中国によるハイテク製品のロシアへの輸出に影響が出ることは免れない、と香港大学Asia Global Instituteの臨時代表ヘイワイ・タン氏は述べています。
 
タン氏によれば、中国からロシアへ輸出される製品には、放送機器、コンピュータ、車両部品などがあり、生産地に関わらず、それらの製品には米国の機器、ソフトウェア、設計図が使用されているものが存在するとのことです。
 
 
Source:South China Morning Post
Photo:Xiaomi
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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