Dimensity 2000、AnTuTuで100万点超え記録も信憑性には疑問の声が

MediaTekのDimensityの画像

MediaTekのDimensityの画像
 
MediaTekの次世代フラッグシップ システム・オン・チップ(SoC)であるDimensity 2000のAnTuTuベンチマークスコアが投稿され、スマートフォンとして初の100万点超えを記録しました。
 
ただし、信憑性については疑問の声が上がっています

スマホ初の100万点超えを記録したDimensity 2000

TwitterユーザーのDigital Chat Station氏(@chat_station)は、AnTuTuベンチマークにおいてDimensity 2000が100万点を超えるスコアをたたき出したという内容を投稿しました
 


 
100万点を超えたのはスマートフォンとしては初とされ、AnTuTuの公式ランキングによるとiPhone13 Pro Maxですら84万点ほどです。
 
AnTuTuベンチマークのスコア

信憑性には疑問が?

このDimensity 2000のスコアに対しては、信憑性について疑問の声が上がっています
 
AnTuTuの公式ランキング上で100万点を超えているのは、ノートPCにも用いられるM1チップを搭載した第5世代iPad Proのみであり、Digital Chat Station氏が投稿した画像上でもスコアがあまりに高すぎることが警告されています
 
MediaTekは過去にもベンチマークの結果について不正行為をおこなったとされており、今回のスコアは鵜呑みにすべきではないのかもしれません。
 
Dimensity 2000は5つのスマートフォンブランドの高級機に採用されるといわれており、MediaTekがそれとおぼしき4nmプロセスで製造されるチップの登場を予告しています。

 
 
Source: Digital Chat Station/Twitter, AnTuTu via Notebookcheck
(ハウザー)

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この記事を書いた人

本職はSoCの設計者。このためPCやスマホのHW/SW両方に造詣が深く、その知見に基づいた記事を執筆している。スマホ歴はiPhone4→(Android)→iPhone XR→13 Pro。

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