Facebookがアフガニスタンでの取組を発表、タリバン対策か

英国営メディアBBCは現地時間8月20日、アフガニスタン情勢の急変を受け、Facebookがユーザー保護のための取組を開始したと報じました。タリバンによる人権侵害からユーザーを守る狙いがあるものと推察されます。
ユーザー保護の取組を実施
Facebookのセキュリティーポリシー責任者、ナサニエル・グライシャー氏は8月20日、自身のTwitterアカウント(@ngleicher)において、Facebookがアフガニスタンのユーザーを守るための取組を実施していると発表しました。
例えば、友達以外のユーザーがタイムラインを閲覧することや、画像をダウンロードすることを防ぐため、アカウントを「非公開」にする操作をワンクリックでできるよう変更しています。
4/ We’ve launched a one-click tool for people in Afghanistan to quickly lock down their account. When their profile is locked, people who aren’t their friends can’t download or share their profile photo or see posts on their timeline. pic.twitter.com/pUANh5uBgn
— Nathaniel Gleicher (@ngleicher) August 19, 2021
またナサニエル・グライシャー氏は、他の人の「友達リスト」を閲覧したり、検索したりする機能を一時的に制限したと言及しています。
さらに、Facebook傘下のInstagramにおいても、アカウント保護のための警告メッセージを表示するよう変更を行っています。
タリバンの報復を懸念
BBCは、タリバンの戦闘員が、外国軍へ協力したアフガニスタン人を捜索していると報じており、人権侵害の懸念が高まっています。
タリバンの広報担当者は、アフガニスタン国民への報復を行わないと明言していますが、多国籍軍の通訳として働いた人達などが、タリバン戦闘員から報復を受ける危険性が指摘されており、多くの人々が国外脱出を求めてカブール空港に殺到しています。
Facebookのユーザー保護の取組は、タリバンがSNSを使ってターゲットを探すことを防ぐ狙いがあるものと推察されます。
Source:Nathaniel Gleicher
/ Twitter via BBC(1), (2)
(seng)