iOS14.5、アプリのユーザー追跡に同意取得を必須化、非対応アプリは審査却下

WSJ

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Appleは、アプリがユーザーを追跡して広告を表示するにはユーザーの許可を必須とするプライバシー機能「App Tracking Transparency(アプリケーションのトラッキング申告)」への対応をiOS14.5で義務化する方針で、非対応アプリのアップデートが拒否されている、とForbesが報じています。

iOS14.5でユーザー追跡への規制を強化

現在は開発者向けベータがリリースされているiOS14.5では、App Tracking Transparencyに非対応のアプリ、つまりユーザーの同意なしにデバイスをトラッキングし、広告を表示するアプリへの規制が強化される、とForbesが報じています。
 
App Tracking Transparencyに非対応のアプリがApp Storeにアップデートを申請しても却下される事例も確認されています。
 
Appleは1月に、App Tracking Transparencyを今春、正式導入すると発表しています。

ユーザー追跡にはユーザーの同意が必須に

「App Tracking Transparency」は、アプリがハードウェアから得られる識別情報を組み合わせることでユーザーをトラッキング(追跡)し、広告表示に使用するにはユーザーの同意を必須とすることで、ユーザーのプライバシーを保護する機能です。
 
識別情報は、ソフトウェアバージョン、アップデートからの経過時間、再起動からの経過時間、バッテリー残量、バッテリー状態などハードウェアから得られる情報の組み合わせによるもので、フィンガープリント(指紋)とも呼ばれます。

SDKの問題でリジェクトされる場合も

モバイル解析企業Adjustが提供するSDKは、デバイスから収集される情報を収集するため、AdjustのSDKで制作されたアプリは、App Storeの審査でアップデートが却下されていた模様です。
 
AdjustはSDKのアップデートを公開し、ハードウェアからフィンガープリント情報収集をしないよう変更しています。
 
AdjustのSDKは、世界で50,000点以上のアプリ開発に用いられているとのことです。
 
 
Source:Forbes via MacRumors
(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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