就寝中にベッド横でモバイルバッテリーが爆発、発火する事故が発生

独立行政法人製品評価技術基盤機構 モバイルバッテリー

独立行政法人製品評価技術基盤機構 モバイルバッテリー
 
シンガポール現地紙The Independentは、同国のコンドミニアムにおいて、住人が就寝している横でモバイルバッテリーが突然爆発し、発火する事故が発生したと報じています。

就寝中に突然爆発

The Independentによると、先月コンドミニアムの寝室で女性が就寝していたところ、午前1時頃にベッド横でモバイルバッテリーが突然爆発し、発火しています。なお、モバイルバッテリーは充電中ではなく、ベッドのサイドテーブルに置かれている状態でした。
 
シンガポール中華系メディアzaobaoによると、女性は爆発音で目を覚まし、自分のすぐ横で炎上するモバイルバッテリーを発見しました。女性は慌てて濡れたタオルを使い、モバイルバッテリーを床に投げています。
 
モバイルバッテリーは床に落ちた後も燃え続け、木製の床が延焼を始めました。女性はトイレの水を利用して火を消すことを思いつき、タオルをトイレの水で濡らしては火を消す行為を繰り返しました。トイレと現場を数回往復した結果、何とかモバイルバッテリーを消火することに成功しています。
 
なお、海外のコンドミニアムは各寝室にトイレや洗面所が設置されている場合が多いため、現場近くで水が利用できたことが功を奏したと思われます。
 
女性の夫は事故を振り返り「もし妻がモバイルバッテリーの発火に気づかなかったら、被害が更に拡大していただろう」と語っています。
 
現地消防当局によると、シンガポールにおける携帯デバイスの発火事故は年々増加しており、2019年には100件以上発生しました。

日本の消費者庁も注意喚起

日本でもモバイルバッテリーによる発火事故が発生しており、消費者庁等が注意を呼び掛けています。
 
モバイルバッテリーにはリチウム電池が使用されており、強い衝撃や電気部品の劣化により内部に問題が生じ、発熱、発火に至る可能性があります。
 
独立行政法人の製品評価技術基盤機構は、モバイルバッテリーの発火事故の再現動画を公開し、注意喚起を行っています。
 

 
 
Source:The Independent, zaobao
Photo:製品評価技術基盤機構
(seng)

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この記事を書いた人

海外経験を活かし2020年からライターとして活動中。日々のお得情報から海外事件まで幅広くカバー。iPhone12 miniを愛用し、iPhone歴通算10年、Android通算5年程度。格安ガジェット好き。

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