Apple PayがNFCタグ対応へ セルフ決済がさらに便利に

AppleはiPhoneをNFCタグに近づけるだけでApple Payによる支払い画面を表示する新機能を発表しました。これまでのApple Payはレジの決済端末のような比較的大きな読み取り装置にiPhoneを近づけてから操作する必要があったのですが、小さなNFCタグに対応することでより多くの場所でApple Payが使えるようになりそうです。
レンタルスクーター、パーキングメーターなどで
Apple Pay担当の副社長ジェニファー・ベイリー氏はTRANSACTカンファレンスでApple PayのNFCタグへの対応を発表しました。NFCタグはこれまでApple Payで使用されていた決済端末よりもはるかに小さく、ステッカーのように様々なところに貼り付けることも可能です。ユーザーがこのNFCタグにiPhoneをタップするだけでApple Payの支払い確認画面が表示されるようになります。
Apple announced support for NFC stickers/tags that trigger Apple Pay for payment without having an app installed. Imagine tapping your phone on a scooter or a parking-meter and paying for it without signing up or downloading an app first. #ApplePay https://t.co/owgOsH3N7L pic.twitter.com/jpxUf7H6v6
— Steve Moser (@SteveMoser) 2019年5月13日
まずはレンタルスクーターやパーキングメーターでの決済、衣料品店のセルフ決済に使われるようです。小売店やサービスのアプリをインストールする必要がなく、NFCタグにiPhoneを近づける(タップする)だけでレンタルスクーターを利用でき、パーキングメーターの支払いができるようになります。
さらなる広がりに期待
Apple Pay対応NFCタグは今年中に利用可能になるとされており、今回の発表からサービス開始までにさらに多くの小売店やサービスがこの機能への対応を進めていくと予想されます。日本でも一部のレンタサイクルやコインロッカーでApple Pay(Felica)を使っての支払いが可能になっていますが、NFCタグ対応でさらに多くの場所でのApple Payを使った便利な支払いが可能になりそうです。
AppleはApple Payの機能拡大、Apple Pay Cashの開始、Apple Cardの投入などで決済(財布)の形を変えようとしています。今回のNFCタグへの対応はその一環と位置付けられ、Appleの企てにおいて重要な一歩になると考えられます。
Source:9to5Mac
(KAZ)