元Apple小売担当トップのアンジェラ・アーレンツ氏がAppleで気づいた重要なこと

アンジェラ・アーレンツ氏

アンジェラ・アーレンツ氏
 
Apple Storeの正面をガラス張りにし、内部の様子がわかるデザインへと移行したり、店舗内の無料の教育セッション「Today at Apple」の規模拡張の指揮を取ったことなどで知られる、元Appleの小売担当トップのアンジェラ・アーレンツ氏が、LinkedInのポッドキャスト「Hello Monday」に出演し、自身のAppleでのキャリアを振り返りました。

ティム・クックCEOに説得されAppleに加わったアーレンツ氏

高級ファッションブランドBurberryの最高経営責任者(CEO)を務めていたアーレンツ氏は、あるときAppleのティム・クックCEOに引き合わされ、「ここ(Apple)にいるべきだ」と説得されたといいます。
 
クックCEOは、アーレンツ氏が人間のエネルギー、愛、そして信頼を構築することについて語ったTEDトークについて触れつつ、同氏を口説きにかかったとされています。
 
アーレンツ氏が「どうしてそれがわかるの?」の訊くと、クックCEOは「よくわからないが、ただ君がここにいるべきということだけわかるんだ」と述べました。
 
クックCEOのような高い地位にいる人とそのような直感的な会話をしたのが初めてだったアーレンツ氏は、自身のBurberryでの未来を考え、ファッション業界で10年目を迎える前にAppleに移ることの可能性について思いを巡らせました。
 
アーレンツ氏は結果的にAppleで5年間を過ごすことになり、様々な変革を手掛けた後、ディアドラ·オブライエン氏へと小売担当トップの座を引き継ぐことになりました

アーレンツ氏がAppleで気づいた3つの重要なこと

アーレンツ氏がAppleで気づいた重要なことの1つ目は、”自分たちがどこからきたのか忘れない”ということです。Appleの共同創業者のスティーブ・ジョブズ氏を従業員たちが引き合いに出すのを聞いて、ジョブズ氏の哲学を忘れるのではなく、正式に社内に取り入れることにしたと同氏は語っています。
 
アーレンツ氏が気づいた重要なことの2つ目は、”考えるより先に動く”ということです。テクノロジーはすべてに変革をもたらすという顧客と従業員からの期待に応えるためです。
 
アーレンツ氏が気づいた重要なことの3つ目は、”大きな責任があることを忘れない”ということです。アーレンツ氏の担った責任は、単に店舗運営やハードウェアの販売に留まらず、ジョブズ氏が”テクノロジーは生活を豊かにする”と言ったように、人間全体にもたらす影響をも考慮することが含まれていました。
 
 
Source:Hello Monday/Apple via AppleInsider
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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