PayPay、カード不正利用額の全額を補償、3Dセキュアの本人認証導入

PayPay

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モバイル決済サービスのPayPayは12月27日、クレジットカードの不正利用対策として、カード会社各社が提供する本人認証「3Dセキュア」に1月から対応するとともに、PayPayで不正利用された被害額を全額補償すると発表しました。

PayPayが3Dセキュア対応を発表

PayPayは、12月4日から開始した利用額の20%を還元する「100億円あげちゃうキャンペーン」の100億円をわずか10日で使い切るなど、注目を集めました。
 
しかし、12月11日頃から「身に覚えのないカード利用がある」との報告が相次ぎ、不正に取得されたクレジットカード情報の悪用を防ぐため、PayPayはアプリをアップデートし、クレジットカード情報の入力回数や利用可能額に制限を設ける対策をとりました。
 
PayPayは、クレジットカードのセキュリティコードを20回以上入力して登録されたケースが13件あったことから、カード情報の入力制限だけでは根本的な対策にならないと判断し、2019年1月から3Dセキュアに対応することを決めた、と発表しています。

カード各社が提供する3Dセキュア

3Dセキュアは、クレジットカード番号の入力に加えて、利用者がクレジットカード会社のWebサイトで登録したパスワードやワンタイムパスワードを使って本人認証を行うサービスで、各社が以下の名称で提供しています。
 
パスワードは、決済のたびに入力する必要はありません。
 

  • Visa:「Verified by Visa」
  • Mastercard:「Mastercard SecureCode」
  • JCB:「J/Secure」
  • American Express:「American Express SafeKey」

 
3Dセキュアの利用はユーザーの任意ですが、3Dセキュア利用の有無によって、PayPayでの利用可能上限額に差が生じることになります。
 


 

カード不正利用額の全額を補償

PayPayは、クレジットカード会社が不正利用を発見した場合、カード会社から利用者に連絡し、請求停止や返金などの対応を進めているとして、返金額を全額補償すると発表しています。
 
カード利用者からの申告により不正利用が確認された場合も、カード会社から請求停止や返金などの措置をとり、PayPayがカード会社に補償するとのことです。
 
PayPayは、カード会社の会員サイトなどで利用明細を確認し、PayPayで身に覚えのないカード利用があった場合、速やかにカード会社に連絡するよう呼びかけています。
 
今回のカード不正利用では、被害にあった本人がPayPayのサービスを利用していなくても、不正に入手されたカード情報が悪用されていることが確認されていますので、PayPayを使っていない方もクレジットカードの利用明細を確認することをお勧めします
 
 
Source:PayPay
(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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