AppleのiPhone用ヘッドフォンジャックアダプタ、米大手電気店で今も人気商品

Appleは2016年発売のiPhone7/7 Plusで、3.5ミリヘッドホン端子を廃止しました。そのため従来の有線ヘッドホンをつなぐにはヘッドホン端子アダプタが必要ですが、このアダプタがアメリカの大手電気店で、ベストセラー商品となっていることがわかりました。
変換アダプタはBest Buyのベストセラー商品
iPhone7/7 Plus以降に発売されたiPhone、つまりiPhone8/8 Plus/Xにもヘッドホン端子はなく、その代わりAppleはこれらのiPhoneに、Lightning端子と3.5ミリヘッドホン端子を変換するアダプタを同梱しています。このアダプタ「Lightning – 3.5mmヘッドフォンジャックアダプタ」(日本では900円)は、別売りもされています。
アメリカの大手電気店Best Buyでは、この変換アダプタが発売以来徐々に売上を伸ばし、2018年6月には売上ランキング19位に入っていることが、米データサイトThinknumの調査で判明しました。
Thinknumのジョシュア・フラリンガー氏は次のように述べています。
Appleが小さなドングル(アダプタのこと)で儲けているとは思えないが、アメリカの売上ナンバーワン電気店で、EarPodsとApple Watchを上回る、Appleの第2のベストセラー商品であるのは事実だ。
別売りのアダプタが売れる理由とは
米MacRumorsが改めてBest Buyの開発者APIを利用して売上データの検証を行ったところ、アダプタは確かに過去1年以上に及び、数日をのぞけば常に完全ワイヤレスイヤホンAirPodsに次ぐベストセラー商品であったことがわかりました。
しかも発売以来、ほぼ着実に売上ランクを上げています。
- 2016年12月15日:261位
- 2017年3月15日:77位
- 2017年6月15日:33位
- 2017年9月15日:30位
- 2017年12月15日:53位
- 2018年3月15日:18位
- 2018年6月15日:19位
しかし前述したように、変換アダプタはiPhoneに同梱されているはずです。なぜ別売りのアダプタが売れているのでしょうか。
フラリンガー氏はこれについて、「紛失してしまうから」という単純明快な理由を挙げています。またなかには職場用、車用など、複数装備しておきたいというユーザーもいるでしょう。
アダプタがBest Buyで売れ続けているというデータは、今も多くのiPhoneユーザーが、従来の有線ヘッドホンを使い続けている証でもあります。
一方で、Appleの売れ行きトップ製品がAirPodsであることを考えると、多くの人々がワイヤレスヘッドホンへの移行を進めているのも事実です。
Source:Thinknum,MacRumors
(lunatic)