Apple Pay、利用者数は1億2,700万人でもiPhone所持者の16%

Apple Payのアクティブユーザー数は倍増、Apple Payによる決済回数は3倍以上となり、対応するオンラインショップは50%増えたものの、iPhoneユーザー全体から見ると実際に利用しているのは16%にすぎないと、Loup Venturesのジーン・ミュンスター氏が指摘しています。
使っているのはiPhoneユーザーのわずか16%
同社がアメリカの上位100の小売店について、オンラインでApple Payにどの程度対応しているかを調査したところ、昨年と比べかなり対応が進んでいることがわかりました。特にモバイルサイトでは、13から24と大幅に増えています(伸び率にすると85%の成長率)。
Apple Payはアメリカで2014年10月にスタートし、導入しているオンラインショップは14〜24%となっています。ミュンスター氏はすでに3年以上が経過していることを考えると、この数字は低いと述べています。
Loup Venturesは、Apple Payの利用者数は世界全体で1億2,700万人に達し、1年前の6,200万人からほぼ倍増したと見ています。しかしiPhoneユーザー全体から考えると、わずか16%です。
Apple Payの過去1年の動き
以下はAppleが過去1年間にApple Payについて発表した内容をLoup Venturesがまとめたものです。
Appleによる公式発表
- 海外でのApple Payの浸透と利用はアメリカ国内よりも進んでいる(2018年2月株主総会での発言)。
- Apple Pay導入時に想定していたよりも浸透の速度が遅い(2018年2月株主総会での発言)。
- アメリカの全小売店の半数以上がApple Payに対応している(2018年2月決算発表)。
- 決済数は対前年比で3倍以上(2018年2月)、同330%増(2017年10月)、同450%増(2017年5月)、同500%増(2017年1月)。
- アクティブユーザー数は倍以上に増えた(2017年10月決算発表)。
- 世界で行われているNFC決済の約90%がApple Payによるもの(2017年8月決算発表)。
- Apple Pay決済の4回に3回がアメリカ以外の国で行われている(2017年8月決算報告)。
Loup Venturesの推測
調査データをもとに、Loup VenturesはApple Payについて以下のように推測しています。
- 2016年末時点での全世界でのApple Payユーザー数は6,200万人、iPhoneユーザー(アクティブ)の8%に相当。
- 2017年末時点での全世界でのApple Payユーザー数は1億2,700万人、iPhoneユーザー(アクティブ)の16%に相当。
- 2017年の16%のうち、アメリカのユーザーは5%、それ以外が11%。人数にするとアメリカのApple Pay利用者は3,800万人、それ以外の国々が8,900万人。
- アメリカのiPhoneユーザーの20〜30%がApple Payを利用。
- 新規iPhone購入者のうち、〜30%がApple Payを利用できるように設定。
- 全世界でのアクティブなiPhoneユーザー数は7億9,500万人。
Source:Loup Ventures
(lunatic)