ボストン・レッドソックス、Apple Watchを使い相手のサインを盗む不正が判明

ティム・クック レッドソックス

ティム・クック レッドソックス
 
アメリカ・メジャーリーグ(MLB)の名門球団、ボストン・レッドソックスが、Apple Watchを相手チームのキャッチャーのサインを不正に盗むのに使っていたことが判明した、とNew York Timsが報じています。

映像でサインを読み取りApple Watchで共有

ボストン・レッドソックスによる不正行為は、ライバルであるニューヨーク・ヤンキースのゼネラルマネージャー、ブライアン・キャッシュマン氏がMLBに対し、レッドソックスのトレーナーがダグアウトでApple Watchを見て、選手に情報を送っている、という申し立てを行ったことで調査が行われ、明らかになりました。
 
その内容は、ビデオ映像から相手キャッチャーのサインを読み取ったスタッフが、トレーナーのAppleWatchに情報を送り、トレーナーが選手と投球情報を共有する、というものです。
 
MLBの調査に対しレッドソックスは、一連の行為を認めており、同様の行為が少なくとも数週間前から行われていたことが分かっています。

Apple Watchの装着はOK、ただし通信機能の使用は禁止

野球のプレーにおいて、バッターや塁に出たランナーが、相手キャッチャーのサインを盗み、サインで味方チームに共有することは一般的に行われています。しかし、メジャーリーグは、双眼鏡などの光学機器や、通信機器を使うことを禁止しています。
 
Apple Watch発売直後、MLBはプレー中のApple Watch装着を認めるもの、通信機能の利用を禁止する方針が伝えられていました。
 
なお、9月12日の発表が噂されている次期Apple Watchでは、野球を含む多くのスポーツに対応することがわかっています。

ア・リーグ東地区のトップを争うレッドソックスとヤンキース

現在、アメリカン・リーグ東地区で、ヤンキースを抑えて首位に立ち、プレーオフ進出が確実視される同チームに何らかのペナルティが科せられるかは不明です。
 
なお、レッドソックスは、「ヤンキースは系列のテレビ局YESの映像を使ってサインを盗んでいる」とMLBに申し立てを行っているとのことです。

 
 
Source:New York Times
Photo:Twitter
(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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