クックCEO、トランプ政権の移民規制大統領令を「支持しない」

Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)は現地時間1月28日、ドナルド・トランプ新大統領が署名した移民受け入れ制限を含む移民規制大統領令について、「われわれが支持する方針ではない」と記したメールを従業員に当てて送りました。
ホワイトハウスで移民規制令反対を主張
Apple社内には今回の移民規制大統領令の影響を直接受ける従業員がおり、クックCEOは、
人事部、法務部が連絡を取り、Appleは彼らをサポートするために出来る限りのことをする。AppleWebで移民政策に関する疑問や懸念のためのリソースを提供する。
と記しています。
同時に、今週ホワイトハウスで政府高官と面談し、Appleが会社のためにもまた国民の将来のためにも移民の重要性を信じていること、移民がいなければ現在のAppleは存在しないこと、また移民規制がAppleにも従業員にもネガティブな影響を与えることを説明したことを明かしました。
再びキング牧師の言葉を引用
クックCEOは従業員に当てたメールの中で、
何度も述べているように、多様性がわれわれのチームを強くしてきた」と述べ、「Appleは開かれている。その人の出身地、話す言語、愛する人、信仰を問わず、誰に対しても開かれている。Appleの従業員は世界でもっとも優れた才能を持つ人々であり、チームは世界中から集まっている。
とAppleの多様性を強調しています。
そしてメールの最後は、自由と平等を生涯に渡って訴え続けたキング牧師の「私たちは違う船でやってきた。しかし今は同じボートに乗っている」という言葉で締めくくりました。クックCEOは以前もこの言葉を引用しています。
クックCEOが従業員に宛てて送ったメールの全文は、MacRumorsで読むことができます。
Source:MacRumors
Photo:ティム・クックCEOのTwitter
(lunatic)