アップル、ついに「ResearchKit」生みの親であるStephen Friend氏を雇用

アップル researchkit Stephen Friend

アップル researchkit Stephen Friend
 
アップルResearchKit開発のため、新たにSage BionetworksのCEOである医学博士Stephen Friend氏を雇用したことが明らかになりました。

これまでもアップルとの繋がりは深かった

Stephen Friend氏は決して突然アップルの周辺に登場した人物ではありません。なぜなら同氏は、iPhoneユーザーが医学研究の進展に貢献することのできる、オープンソースのフレームワーク「ResearchKit」の生みの親といっても過言ではない存在だからです。
 
Friend氏が行った講演を聞いていたアップル従業員がいたく感銘を受け、「私がどこで働き何の研究をしているか話すことはできないが、あなたと話す必要がある」としてコンタクトを取り、同氏が医学テクノロジー分野のアドバイザーとしてアップルに関与していたことは、ResearchKit開発にまつわる秘話でもあります。

医療分野で存在感を増すアップルに欠かせない存在

Sage Bionetworksでも同氏は、ResearchKitリリースの初期段階から、パーキンソン病における「mPower(同病における専用アプリ)」や、乳がん患者が治癒する過程の研究を積極的にシェアしており、アップルとともに大きく医学の研究に貢献してきました。また自社でも、様々なモバイルヘルスアプリのためにバックエンド情報の収集や共有を行うソフトウェア「Bridge Server」を開発しています。
 
このように考えると、Stephen Friend氏はまさにアップルに招聘されるべくしてされた人材と言えますね。なお、研究者と患者をつなぎ合わせるプラットフォームをこうして提供しているアップルですが、今後は新たに「MedicalKit」をリリースし、病気の診断や治療をサポートするという話もあります。将来的にFriend氏がどのようにアップルを医療分野で導いていくのか、興味は尽きません。
 
 
Source:MacRumors,iPhone Hacks
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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