Apple Vision Airの開発中止?廉価なOLEDマイクロディスプレイ供給断念

韓国メディアが、Samsung Displayによる新型OLEDマイクロディスプレイの開発計画に関連し、同社が2027年にApple Vision Air向けに供給する予定だったディスプレイ開発を断念したと報じています。
ガラス基板採用の「G-VR」ディスプレイが計画停止
Apple Vision Airに搭載予定だった新型ディスプレイは、ガラス基板を採用した低コスト型マイクロOLEDで、開発コード名は「G-VR」だったとされています。
- Apple Vision Pro:シリコン基板を使用(高画質だが高コスト)
- 計画されていたApple Vision Air向け:ガラス基板を使用(低コスト)
G-VRは、ガラス基板を使用する仮想現実(VR)デバイス用途のディスプレイから命名されていたようです。
Apple Vision Airは税込約299,800円〜が目標価格だった?
Apple Vision Airは、初代Vision Proが普及しない最大の理由とされる高価格(税込599,800円〜)を改善するために開発されていたと噂されていました。
G-VR採用により販売価格はVision Proの半額以下となることが目標で、日本での販売価格は税込299,800円〜という期待もありました。
開発中止の原因はSamsungではなく「Apple側の事情」?
ただし、Samsung DisplayによるG-VRの開発の遅れや何らかの課題によってApple Vision Airの開発が見直しもしくは中止されたわけではなく、Apple側の事情によって本プロジェクトは中止された模様です。
Apple Vision Proは搭載チップをM2からM5に変更し、軽量化は出来ていないまでも装着感を向上させるためのデュアルニットバンドを用意しましたが、販売台数は引き続き低迷したままとみられています。
Appleは「Ray-Ban Meta対抗」のスマートグラスへ軸足を移したと噂
一部情報によれば、Appleはヘッドセット型のVisionシリーズではなく、Ray-Ban Meta対抗のスマートグラス開発に注力する可能性が高まっているとの見方もあります。
その場合、Apple Visionシリーズ全体が縮小または中止となる可能性も否定できません。
Photo:Phil Traut(@spatiallyme)/X

