Appleに次世代技術の開発に取り組む極秘チーム「XDG」が存在か

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次世代技術の開発に取り組むAppleの極秘開発チーム「Exploratory Design Group」に関する最新情報を、Bloombergのマーク・ガーマン記者がニュースレターの中で伝えています。

非常に秘密主義的なチーム「XDG」

Exploratory Design Groupは、社内では「XDG」と呼ばれており、Appleの中でも特に秘密主義的なチームだということです。例えば、XDGのあるプロジェクトを担当する従業員は、別のプロジェクトを担当するXDGの他のメンバーに自分のプロジェクトに関する情報を伝えることは許可されていません。
 
しかし、チームのメンバーは個々のプロジェクトではなくスキルセットによって組織されているため、1人のエンジニアが1つの製品ではなく、自分のスキルに合った複数のプロジェクトに同時に取り組むことができます。
 
このチームはApple社内の「スタートアップ」として運営されており、エンジニアや学術関係者を中心に数百人程度で構成されています。これは、何百人もの従業員が参加する同社の自動運転車開発チーム「Special Projects Group」、千人以上のエンジニアで構成された複合現実(MR)ヘッドセット開発チーム「Technology Development Group」などとは大きく異なり小規模なものです。
 
また、XDGには多額の資金が投じられており、メンバーには様々なアイディアを探求するための余地が与えられています。XDGメンバーは、毎年新しいiPhoneなどを次々と生み出すチームとは異なる役割を担っており、アイディアが実現可能かどうかを判断できるまで、プロジェクトに取り組むよう指示されるということです。

非穿刺型血糖値測定機能の開発にも携わる

ガーマン記者は先週、Appleの非穿刺型血糖値測定技術の躍進の背景にXDGが存在することを明らかにしました。
 
同グループは、次世代ディスプレイ技術、人工知能(AI)、低消費電力プロセッサ技術、スマートフォン用次世代バッテリー、眼病患者を支援するAR/VRヘッドセット向けの機能などの開発に積極的に取り組んでいるとされています。なお、XDGが開発したチップやバッテリー技術は、すでに数年前からiPhone、iPad、Macの各モデルに搭載されているということです。
 
 
Source:Newsletter/Bloomberg via MacRumors
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