AppleがiPod touchの販売を終了した理由
AppleがiPod touchの販売を終了した理由について、Bloombergのマーク・ガーマン記者が読者からの質問に答えています。Appleは売上の小さい製品のアップデートへの投資に消極的になったからではないか、と同氏は推測しています。
iPhoneよりも安価な代替品として人気だったiPod touch
Appleは2022年5月に、iPod touchの販売を終了し、2001年に発売された初代から続いていたiPodシリーズの歴史に終止符が打たれました。
AppleがiPod touchの販売を終了した理由について、ニュースレターPower On読者からの質問に対してBloombergのマーク・ガーマン記者は「現在のAppleは、売上高が比較的少ないデバイスのハードウェアやソフトウェアに投資したくないと考えているからだろう」と、iPod touchの売上規模が小さかったために切り捨てられた、との見解を示しました。
ガーマン氏は、iPod touchがiPhoneよりも安く購入できるため小さな子供を持つ親たちに人気があったことを挙げ、iPod touchの販売終了により顧客の関心がiPadシリーズに向かうかもしれないが、iPod touchは199ドルから購入できたのに対して、iPadは最も安価なモデルでも329ドルと高価だと指摘しています。
なお、iPod touchの最終モデルの当時の販売価格は23,980円(税込、以下同じ)でした。現在購入できるiPadで最も安価なiPad(第9世代)は49,800円からです。
初代iPod touchは2007年9月に発表
初代iPod touchは2007年9月に発表され、初代iPhoneのような3.5インチのマルチタッチスクリーンで注目を集めました。
シリーズ最終モデルとなったiPod touch(第7世代)は2019年5月に発表されました。3年後の2022年5月、Appleは「音楽は生き続けます」と題したプレスリリースで販売終了を発表しています。