スマートウォッチ不安症!?1年間に916回も心電図を記録した女性

smartwatch-828786_640

smartwatch-828786_640
 
心房細動と診断された70歳の女性が、その後特に深刻な症状がなかったにも関わらず、スマートウォッチで1年間に916回も心電図を測定、スマートウォッチに起因する不安症と診断されました。

スマートウォッチが健康に悪影響を及ぼす場合も

ノースカロライナ大学医学部のリンゼイ・ロスマン准教授によると、彼女のような患者は最近珍しくなく、「スマートウォッチで記録した膨大な記録を持ち込む不整脈などの患者が増えている」そうです。
 
Apple Watchを含むスマートウォッチが健康管理に役立つツールであるのは事実です。しかし一部の人々においては、健康維持に貢献するどころか、かえって悪影響を及ぼしてしまう場合がある、とロスマン准教授は述べています。

スマートウォッチの測定データが気になって仕方ない

たとえば一部の人々は自分の健康状態が気になるあまり、絶えずスマートウォッチをチェックし、心電図を記録せずにはいられなくなっています。
 
またこうした人々は、ちょっとした変化(たとえば運動により心拍数が増える、正しく着用していなかったために数字が読み取れない、なんらかの問題によって数字が正しくないなど)にも不安になり、健康に問題があるからだと勝手に解釈、さらにスマートウォッチを頻繁に確認するようになります。
 
これがまさに冒頭の70歳の女性のパターンで、スマートウォッチから通知を受け取るたびに、ECGを測定する回数が増えていったそうです。
 
今回の女性のケースは心電図でしたが、ロスマン准教授は新型コロナウイルスが猛威をふるう現在、心拍数や血中酸素濃度など、スマートウォッチで計測可能なほかの健康関連データに起因する「スマートウォッチ不安症」が発生する可能性があると指摘しています。
 
 
Source:The Verge
Photo:Free-Photos /Pixabay
(lunatic)

この記事がお役に立ったらシェアお願いします

この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

特集

目次