App Storeの利益率は80%近い〜法廷証言から判明

    ios アプリ

    ios アプリ
     
    AppleがApp Storeで大きな収益を上げていることは周知の事実ですが、同社はiCloudやサブスクリプションサービスなどとまとめてサービス部門の売上として発表しているため、App Storeが単独でどのくらい利益を上げているかは公表されていません。
     
    しかし対Epic Gamesとの裁判のための法廷証言から、2019年度のApp Storeの利益率は78%だったことが明らかになりました。

    利益率は79.6%だった?

    この数字はEpic側の証人で、財務関連の専門家であるネド・バーンズ氏が算出したものです。バーンズ氏は「Appleの企業財務計画および解析グループが準備し、ティム・クック最高経営責任者(CEO)が作成した」資料から計算した、と述べています。
     
    これらの資料は情報共有プロセスにおいて共有されたものですが、バーンズ氏はAppleの従業員から、資料だけでは全容はわからないと告げられた、と語っています。同氏は再度計算を行った結果、2018年および2019年の利益率はどちらも79.6%となり、当初の75%と78%という数字よりも高くなったと述べています。
     
    EpicはAppleがiPhoneおよびiPadのアプリ市場を独占しており、過剰な利益を上げていることを証明しようとしています。

    Appleは「計算は間違っている」と主張

    これに対しAppleは、バーンズ氏の計算は間違っており、法廷でそれを証明する、とあくまで抗戦の構えを崩していません。また同氏の計算にはApp Storeの運営コストなどが含まれていないとも述べています。

     
     
    Source:Bloomberg via 9to5Mac
    (lunatic)

    この記事がお役に立ったらシェアお願いします

    この記事を書いた人

    元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

    特集

    [PR]オフィシャルサイト

    目次