元Siri開発担当者「バーチャルアシスタントは人間のように言葉を理解できていない」


 
Siri開発担当チームを率いたビル・ステイシャー氏は、Business Insiderに対して、「どのバーチャルアシスタントも人間のように自然に言葉を理解するというレベルに達していない」と厳しい意見を述べました。

バーチャルアシスタントは人間の言語理解能力にはまだ及ばず

今日のバーチャルアシスタントは、朝のアラームが鳴った後にコーヒーマシンを始動させたり、お気に入りのレストランに予約を入れてくれたりと様々なタスクをこなすことができますが、人間の話し方の理解に関しては大きな発展の余地があるとされています。
 
「アシスタントに話しかけるとき、(ユーザーは)あらゆるタスクや質問を頭に思い描いている。本当に幅広い種類の言語と、表現方法を使っているものだ。バーチャルアシスタントは、人間のような一般的な言語理解能力にはまだまだ達していない」と、ステイシャー氏は語ります。

データがあればバーチャルアシスタントの改善は可能

人が話しているとき、その人の声の調子から興奮しているのか、怒っているかを判断することができます。そのデータが十分に存在すれば、バーチャルアシスタントの改善は可能だとステイシャー氏は推測します。
 
「あくまで私の仮定だが、声の調子だけで人々の感情を識別することができるパターンがあって、そのデータがあれば、あなたが私の言っていることを理解できているように、機械も同様なレベルの理解が可能になっていくだろう」
 
 
Source:Business Insider
Photo:Apple
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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