インドのスマホ市場でXiaomiがSamsungを抑えて1位に

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中国に次ぐ巨大スマートフォン市場として知られるインドですが、年々Xiaomiを筆頭に中国ベンダーが勢いを強めつつあります。

中国ベンダーの存在感が一層強まる

2018年、インドで携帯は3億3,300万台販売されました。このうち、44%にあたる約1億4,500万台がスマートフォンにあたります。この中でシェア1位を占めるのが、中国ベンダーのXiaomiです。同社は、2017年の19%から2018年には24%とシェアを拡大させ、長らく首位に立っていたSamsungを2位に退けました。以下、Vivo、OPPO、地元ベンダーのMicromaxと続きます。
 

 
Xiaomiがインドで過去最大の出荷台数を記録した背景には、実店舗での販売が奏功したと言われており、“ネット販売に特化したXiaomi”というイメージは過去のものとなりつつあります。

フィーチャーフォンの勢いも強い

44%がスマートフォンということは、裏を返せば56%はフィーチャーフォンです。インドではスマートフォンよりもフィーチャーフォンの方が未だに高い成長率を誇っており、その影響力は無視できません。
 
Counterpointによるグラフを確認すると、Samsungが2017年の21%から12%へと大きくシェアを落としたのに対し、地元ベンダーのJIOが11%から38%へと爆発的な伸びを見せているのが分かります。JIOは2,999ルピー(約4,600円)で購入できるQWERTYキーボード付きの「JIO Phone 2」が人気を博し、“BlackBerryの再来”を指摘する声もあります。
 

 
また、アフリカで圧倒的なシェアを誇る中国ベンダーItelTranssion)の存在も見逃せません。

中国からインドへ?

スマートフォン業界は以前よりインドに熱い眼差しを向けてきましたが、米中貿易摩擦の高まりなどを受けて、こうした動きは加速しています。
 
例えば、AppleはiPhone SEとiPhone6sに続き、iPhone7をインドで生産する許可を取得したばかりですし、iPhoneの組み立て業者であるFoxconnが製造拠点を中国からインドに移すのではないか、という観測も出ています。
 
 
Source:Counterpoint via GSMArena
(kihachi)

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