iOS版Gmailアプリ、重要人物のメールだけを通知可能に〜AIと機械学習を活用

Gmail
 
Googleは、iOS版Gmailアプリの「通知」を、人工知能(AI)と機械学習を活用し、重要な人物からのメール受信だけを通知するようアップデートしたことを発表しました。新しい通知は、今後、順次利用可能となります。

重要な人物からのメールだけを通知

Googleは現地時間6月14日、GmailのiOS版アプリにおけるメール受信通知を、重要な人物からメールを受信した場合に限定できる機能を追加したことを発表しました。
 
ユーザーが読むべきメールの送信者は、Googleの人工知能と機械学習技術によって選定されるとのことです。
 

 
新しい通知機能は、Gmailアプリの「設定」メニューで、「通知」を「重要な人物のみ(High priority only)」に変更すると利用可能になります。
 
本稿執筆時点で、筆者の環境では新しい通知を利用可能になっていませんが、順次利用可能になる見込みです。
 

本稿執筆時点で、筆者の環境では「重要な人物のみ」の設定はできません


 
なお、同機能はiOS版アプリで先行して公開され、Android版アプリには追って適用される予定です。

通知の回数を減らす、次世代iOSやAndroidの思想にも合致

先日発表され開発者向けベータが公開されているiOS12で、「Screen Time」としてiPhoneを手に取った回数や時間が記録されるようになります。
 
また、次世代Android OSである「Android P」でも「ダッシュボード」としてアプリごとの使用時間を管理できる機能が追加させると予告されています。
 
Gmailをよく使っている方は、通知を絞り込めるようになることで、通知をチェックする回数を減らすことができるかもしれません。
 
Googleはこの新機能を発表する公式ブログ記事を「この機能がGmailの通知をただのノイズではなく、適切なものにできることを願っています」と締めくくっています。

4月のWeb版大幅リニューアル時に予告されていた機能

Googleは、4月にWeb版Gmailを大幅にリニューアルしています。
 
新しくなったWeb版Gmaillでは、機密性の高いメールは受信者による印刷や転送を制限できるほかメッセージを自動消滅させる機能、フィッシングメールの警告強化などが追加されました。
 

 
この際、モバイル版Gmailの新機能として、本当に重要な相手からのメッセージだけを通知できる機能や、ずっと開封していないメルマガの登録解除を確認する機能が予告されていました。

 
 
Source:Google
(hato)

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