Apple製品の「スペースグレー」、色の推移を見てみる

Apple製品を象徴するシルバーのアルミニウム素材は、ここ数年様々な色合いを見せつつ、現在は「スペースグレー」と呼ばれる色に落ち着いています。米メディア9to5Macが、スペースグレーへのデバイスの推移をまとめています。
「スペースグレー」が始まる前
Apple製品に「スペースグレー」が登場し始めたのは2013年からだといわれています。それまでAppleは、暗色のステンレス鋼や、アルマイト加工が施されたアルミニウムを製品に使用していました。
暗めの金属素材が最初に使われたのは、2006年6月に第5世代のiPodの特別バージョンとして発表されたiPod U2 Special Editionだといわれています。
そのわずか2カ月後、第2世代のiPod nanoが5色展開で発表され、その中にブラックが含まれることになります。
iPodはプラスチック素材からアルミニウム素材へと移行し、iPod shuffle、classic、nanoで、ブラックで仕上げられたモデルが登場します。その後、アルマイト加工が施されたダークグレーのアルミニウム素材がアクセントとなっている、第1世代のiPod touchがデビューします。そしてついに、2008年9月、iPod classicがアップデートされ、以前のブラックよりも若干明るめのダークグレーのモデルが登場します。これが現在のスペースグレーの潮流のもとになっているとみられています。
2010年9月、第6世代のiPod nanoが発表されます。そのカラーバリエーションには、故スティーブ・ジョブズ氏が”グラファイト”と呼んだグレーが含まれていました。Apple公式ウェブサイトには、”木炭”のような色と記載されていたようです。
2012年9月、AppleはiPhone5、iPod touch、nano、shuffleを新色で発表しました。若干青がかったグレーです。このグレーカラーが「スペースグレー」に直接つながっていくことになります。その1カ月後、第1世代のiPad miniが青がかったグレーで発表されました。この色相が2013年に入って「スペースグレー」で置き換えられることになります。
「スペースグレー」の登場
スペースグレー1
最初のスペースグレーのAppleデバイスとして、iPhone5sが2013年9月に発表されました。同時に発表された、第5世代のiPod touch、第7世代のiPod nano、第4世代のiPod shuffleも同じくスペースグレーでの展開となりました。
2013年10月には、iPad mini 2と、iPad Airがスペースグレーで登場します。Appleは当時、オリジナルのiPad miniの販売も続けていましたが、デバイスをスペースグレーにアップグレードしています。
スペースグレー2
2014年9月、iPhone6とiPhone6 PlusがiPhone5sより少し明るめのスペースグレーで発表されます。1カ月後に、iPad Air 2、iPad mini 3も同じスペースグレーでリリースされました。
2015年3月、12インチのMacBookがMacとして最初にスペースグレーで発表されます。同年9月に、iPhone6s、6s Plus、初代iPad Pro、iPad mini 4が続きました。
スペースグレー3
iMac Proの色相として知られる暗めのスペースグレーは、初代Apple Watch Sportで最初に使用されました。iMac Proは2017年12月に発表され、同色の付属品、Magic Mouse、キーボード、タッチパッドが個別に販売されました。
スペースグレー3Aと3B
iPhone8とiPhone8 Plusは、iMac Proと同じ色相をしていますが、背面がガラス張りとなっているため、色合いが若干違って見えます。
iPhone Xの色は、iPhone8とは異なるグレーとなっており、若干明るめで不透明な、前例がない色相となっています。
スペースグレー4
AppleのスマートスピーカーHomePodは、スペースグレーがファブリック素材で最初に使用されたデバイスとなっているため、他の製品にない色合いとなっています。
Source:9to5Mac
(lexi)