Appleが、3月に開催されるゲーム開発者会議で、AR(拡張現実)アプリ開発環境ARKitのデモを行うことがわかりました。Appleが自社イベント以外でデモを行うのは珍しいことです。
AppleがGDCでセッションを初開催
3月に開催されるゲーム開発者会議のGame Developers Conference(GDC)で、Appleは「AppleのARKitのご紹介:ベストプラクティスと最近のアップデート」と題したセッションを開催します。
登壇者はARKit開発チームを率いるマイケル・クーン氏で、発表内容はARKitでのアプリ開発の始め方、ARKitを使ったアプリの実演、アプリ開発上の注意点など、多岐にわたります。
AppleがGDCでセッションを開催するのはこれが初のことです。なお、今回のGDCはARKitが公開されて以降、最初の開催です。
Appleとしては、ゲーム開発者にARKitをよく知ってもらい、優れたゲームを数多く送り出して欲しいという期待があると思われます。
iOS11.3でARKit1.5に進化
2017年6月、iOS11のベータが開発者向けに公開され、ARKitが公開されて以降、数多くの個性的なARアプリが発表されています。
現在、開発者と登録ユーザー向けのベータ2が公開されているiOS11.3では、ARKitがARKit1.5へと進化します。
ARKit1.5では、不規則な形状の物体を認識できるほか、壁やドアなどの垂直面へのマッピングが可能になり、ポスターに描かれたイメージの認識に対応しています。
すでにベータ版のARKit1.5で開発したアプリのデモ映像が公開されています。
例年の公開スケジュールから、iOS11.3の一般向け公開は、ちょうどGDCが開催される頃になると予測されます。
会場は初代iPhone発表の場所
GDC2018は、3月19日から23日の期間、サンフランシスコ市のモスコーン・センターで開催されます。
なお、モスコーン・センターは世界開発者会議(WWDC)の会場として使われていたほか、2007年に故スティーブ・ジョブズ氏が初代iPhoneを発表した場所でもあります。
Source:MacRumors
(hato)