ソフトバンクグループ、携帯電話事業会社のソフトバンクを年内上場か

ソフトバンクグループは、携帯電話事業を行うソフトバンクを年内に東証一部に上場させる方針を固めた、と日本経済新聞が報じています。
この報道に対してソフトバンクは「株式上場も選択肢の一つ」としていますが、正式に上場が決まったわけではないと発表しています。
過去最高クラスの2兆円の資金を調達か
日本経済新聞によると、ソフトバンクグループは早ければ今春にも携帯電話事業会社のソフトバンクの上場申請を行い、秋頃に東証一部に上場させる可能性があるようです。
資金調達額は1987年にNTTが調達した2兆2千億円に迫る約2兆円で、過去最大規模の新規株式公開(IPO)になる可能性があります。
上場後は、ソフトバンクグループがソフトバンクの株の7割を保有し、約3割を国内外の投資家に売り出すと見られています。また、同時に英ロンドン証券取引所などの海外市場にも上場する方向で動いているようです。
ソフトバンクが報道に対してコメント発表「上場も選択肢のうちの一つ」
ソフトバンクグループは日本経済新聞の報道を受け、公式HPで「株式上場も選択肢のうちの一つだが、正式に進めることを決定したわけではない」とコメントを発表しています。
投資会社としての性格強めるソフトバンクグループ
近年ソフトバンクグループは米大手携帯会社Sprintの買収や10兆円を運用する巨大ファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」を立ち上げるなど、投資会社としての性格が強くなっています。
一方、携帯電話事業を行うソフトバンクは、ソフトバンクグループの中でも高収益企業として知られており、17年4〜9月期には営業利益が4千億円を超えているため、上場させることで事業の分担を明確化することが狙いのようです。
Source:日本経済新聞,ソフトバンク
(kotobaya)