Facebookと決済サービス大手PayPalは現地時間10月20日、Facebookが提供するMessengerで、PayPalを利用した個人間送金が可能になったと発表しました。
MessengerでPayPalを使った個人間送金が可能に
ユーザーはMessengerアプリから直接PayPalアカウントを利用して、友人や家族に送金したり、相手からお金を受け取ったりすることが可能になります。
サービスは10月20日から利用可能ですが、利用できるのは当面アメリカ国内のユーザーのみとなります。
使うにはMessengerのアプリとPayPalのアカウントが必要です。メッセージを作成するときに、左側にある青いプラスのアイコンをタップし、緑色の支払いボタンを選択して、送金または請求を選択します。送金の場合はPayPalのアカウントを選ぶだけです。1対1だけでなく、割り勘をするなどグループでも使えます。
PayPal対Apple
PayPalは8月にはSkypeと提携、SkypeによるPayPalアカウントでの個人間送金サービスの開始を発表しています。
同社が立て続けに大手メッセージサービスと提携している背景には、Appleが近くサービスを開始する個人間送金サービスApple Pay Cashの存在があると見られます。PayPalの幹部はApple Pay Cashは脅威にならないと語っていますが、モバイル決済全体では、アメリカではすでにApple PayがPayPalを抜いて首位に立ったとの調査報告もあります。
ただしPayPalは傘下に「Venmo」という、アメリカの若者の間では圧倒的な人気を誇る、個人間送金SNSとでもいうべきサービスを持っています。Apple Pay Cashが導入されてからの、PayPal対Appleの動きに注目です。
Source:PayPal
(lunatic)