Apple、わずか100世帯の田舎町に巨大データセンターを設立へ

Appleは欧州にデータセンターを2つ建設することを発表していますが、そのうちデンマークの施設は、100世帯ほどしかない田舎町のFoulumに設立されます。
地元大学のプロジェクトも関係か
Foulumはユトランド半島の中心に位置するViborgから東に8キロほどの村です。なぜAppleがデータセンターを建設するうえで、あえてデンマークの小さな田舎町Foulumを選んだのか――はっきりとした理由は謎ですが、オーフス大学の農業研究施設が同地にあることが関係しているようです。
Appleは最近、オーフス大学の次世代バイオガス研究開発プロジェクトの支援を発表しており、農家の廃棄物をバイオガス燃料として電力へと変換することが期待されています。
実際に2015年の発表で、Appleは「施設は初日より100%、クリーンな再生可能エネルギーで稼働する」だけでなく、「現地のパートナーと協業することで、風力を始めとした資源を用いる別の再生可能エネルギープロジェクトを展開する」とも述べていました。
なお、このデータセンターを設立するにあたって投資される額は63億クローネ(約950億円)で、デンマーク史上最大の外国企業による投資プロジェクトとなる見込みです。
アイルランドでは環境問題で難航
ただし、もう1つのデータセンターが建設されるアイルランドでは、自然に悪影響を及ぼす可能性があるとしてプロジェクトが難航しており、今年の8月ようやくGalwayで建設が認可されたばかりです。Appleは発表で、データセンターが「環境に与える影響がAppleのデータセンターとしては過去最少となる予定」と強調しています。
両データセンターでは、 欧州向けにiTunes Store、App Store、Apple Music、iCloudなどのオンラインサービスが運用され、2017年より稼働予定、最終的には2026年に施設完成となります。ただし、アイルランドについては一連の騒動で稼働が後ズレするとみられています。
Source:MacRumors,威锋网
(kihachi)