iPhone18 Pro向けA20 Proは96ビット化でメモリ帯域拡大か

iPhone18 Pro AH 0705

2026年9月に発表されると噂されているiPhone18 Proシリーズに搭載されるA20 Proについて、メモリバス幅がこれまでの64ビットから96ビットに拡張されるとの予想が、X(旧Twitter)に投稿されました。

この変更は、Apple Intelligenceのオンデバイス処理性能を高めるためと説明されています。

目次

A20 Proは96ビット化か

今回の投稿では、A20 ProのDRAM種別はLPDDR5X-8533で、メモリバス幅は96ビットに拡張されると記されています。その場合、メモリ帯域幅は102GB/sに達する見通しです。これは、iPad Air(M3)の100GB/sとほぼ同じ値です。

メモリ帯域幅は、チップとメモリの間で1秒あたりに転送できるデータ量を示します。AI処理や高解像度画像処理、動画処理などでは大量のデータを高速に読み書きする必要があるため、メモリ帯域幅の拡大は実行性能に直結します。

歴代Aシリーズとの比較

初代iPhoneからiPhone3GSに搭載されたSoCと、それ以降のiPhoneに搭載されたApple Aシリーズについて、DRAM種別、メモリバス幅、メモリ帯域幅をWikipedia(英語版)のAppleシリコンスペックシートの情報で整理すると次のようになります。

システム・オン・チップ(SoC)DRAM種別メモリ
バス幅
メモリ帯域幅
APL0098LPDDR-26616ビット533MB/s
APL027832ビット1066MB/s
APL0298LPDDR-4001.6GB/s
APL2298
A464ビット
(32ビット, 2チャンネル)
3.2GB/s
A5LPDDR2-8006.4GB/s
A6LPDDR2-10668.5GB/s
A7LPDDR3-160064ビット
(64ビット, 1チャンネル)
12.8GB/s
A8
A9LPDDR4-320025.6GB/s
A10 Fusion
A11 BionicLPDDR4X-426664ビット
(16ビット, 4チャンネル)
34.1GB/s
A12 Bionic
A13 Bionic
A14 Bionic
A15 Bionic
A16 BionicLPDDR5-640051.2GB/s
A17 Pro
A18, A18 ProLPDDR5X-750060.0GB/s
A19LPDDR5X-853368.3GB/s
A19 ProLPDDR5X-960076.8GB/s
A20 ProLPDDR5X-853396ビット
(24ビット, 4チャンネル)
102GB/s

メモリバス幅を16年ぶりに拡張する可能性

このスペックが正しければ、A20 Proではメモリバス幅が64ビットから96ビットに拡張されることになります。

Aシリーズでメモリバス幅が大きく変更されるのは、2010年に発表されたA4以来、16年ぶりと捉えることができます。Wccftechは13年ぶりと記しています。この場合、2013年のA7を基準にしているとみられます。

なお、これらはAppleが公式に発表した仕様ではありません。DRAM種別、データレート、メモリバス幅のいずれかに誤りが含まれている可能性があります。

いずれにしても、A20 Proでメモリバス幅が拡張されるなら、Aシリーズとしては非常に大きな設計変更です。

A19 Proより低速なDRAMを採用?

今回の投稿者は当初、A20 ProのDRAM種別としてLPDDR6も搭載可能と記していましたが、その後、LPDDR5X-8533と説明しています。

LPDDR5X-8533の場合、最大データレートはA19と同じです。A19 Proに採用されているとされるLPDDR5X-9600と比べると、DRAM自体のデータレートは低くなります。

lpddr evolution.png

その一方で、メモリバス幅が64ビットから96ビットへ拡張されることで、総合的なメモリ帯域幅はA19 Proを大きく上回ります。

A19 Proのメモリ帯域幅が76.8GB/s、A20 Proが102GB/sだとすれば、帯域幅は約33%増加する計算です。

LPDDR6採用説も残る

流出した内部資料とされるiPhone18 Proのロジックボード画像から、A20 ProにはLPDDR6が搭載される可能性があるとWccftechは推察しています。

A20 ProのDRAM種別については、LPDDR5Xを継続採用するのか、LPDDR6へ移行するのかで見方が分かれています。

次の投稿では、96ビット化は、これまでの1チャンネル16ビットに変えて1チャンネル24ビットで実現されるとしていますので、24ビット×4チャンネルということになりそうです。

LPDDR6が採用される場合、メモリ帯域幅や電力効率の面でさらに大きな改善が見込めます。LPDDR5X-8533を採用する場合でも、96ビット化によって帯域幅を拡大する設計であれば、Apple Intelligence向けの処理性能強化には十分な効果が期待されます。

AI処理性能を強化か

メモリバス幅が96ビットに拡張される目的については、オンデバイスAI処理の高速化とされています。

Apple IntelligenceやSiri AIのフル機能では、端末上で大規模なデータ処理を行う場面が増えると予想されます。こうした処理では、CPUやGPU、Neural Engineの演算性能だけでなく、メモリ帯域幅も重要になります。

iPhone17 Proシリーズは、12GBメモリを搭載するA19 Proにより、Siri AIのフル機能に対応するとみられています。

iPhone18 Proシリーズもメモリ容量は12GBになる見込みですが、A20 Proではメモリバス幅が拡張され、同じ容量でもデータ転送性能が大きく向上することが期待できます。

Siri AIの実行速度でiPhone17 Proと差別化実現?

A20 Proでメモリ帯域幅が102GB/sに拡大される場合、iPhone18 ProシリーズではSiri AIやApple Intelligenceの処理速度向上が見込めます。

A19 Proと同じ12GBメモリ構成であっても、メモリバス幅と帯域幅が拡張されれば、iPhone18 ProシリーズはAI処理の持続性能や応答性で差別化される見通しです。

A20 Proの進化は、単純なCPUやGPU性能だけでなく、Apple Intelligence時代に向けたメモリ周りの強化が大きな焦点になりそうです。

Photo: Apple Hub/Facebook, Tom’s Hardware, Wikipedia

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