iPhone17が著名YouTuberのスマホ格付けで1位に

登録者数2,000万人を超える、テック系YouTuberの代名詞とも言えるマーケス・ブラウンリー氏が、iPhone17を2025年度の「今年のスマホ賞」に選出しました。iPhoneが同氏の格付けで1位になったのは初めての快挙で、今年のiPhoneは例年とは何かが違う——そんな空気がひしひしと伝わってきます。
実はAppleは一度も勝ったことがなかった!
ブラウンリー氏は2014年から、「スマートフォン賞(Smartphone Awards)」という独自の評価に基づき、スマホを格付けして動画で発表してきました。
これまでiPhoneは「ベストな小さいスマホ賞」や「ベストカメラ賞」など、サブカテゴリで1位に輝いたモデルは存在します。例えばiPhone7は2016年度の「ベストな小さいスマホ賞」、iPhone12 Proは2020年度の「ベストカメラ賞」を受賞しています。
しかし、これまでブラウンリー氏の評価でiPhoneが「今年のスマホ賞(Phone of the Year/MVP)」という最も栄えある賞を獲得したことは、一度もありませんでした。なお、Samsungは5回、Googleは3回、OnePlusは2回「今年のスマホ賞」を獲得しています。
iPhone17が初めての「今年のスマホ賞」に
ブラウンリー氏によれば「今年のスマホ賞」は、単にスペック面で最速、ストレージが最大——という基準ではなく、「今年らしさ」や完成度、ストーリーの洗練度まで含めて「しっくりくる」モデルに贈られる賞だそうです。
そして、その栄冠にiPhone17が輝いたわけです。iPhone17はまずフロントカメラがかなり高く評価されています。さらに、画面のリフレッシュレートが初めてProレベルになったことや、ベースストレージが増量された点も評価ポイントとして挙げられていました。
デザイン面で評価が高いiPhone Airや、戦車のようなiPhone17 Proに挟まれても埋もれない存在感。性能のバランスと価格設定も含めて、ブラウンリー氏が何度も口にしていたのは「やっとAppleが作るべきものを作った」という言葉でした。
iPhone17は同時に「最も改善したスマホ賞」にも選ばれており、「やっと作るべきものを作った」という評価が、別の形でも表れたと言えます。

iPhone16eは「最も残念なスマホ賞」に
iPhone17が「今年のスマホ賞」に輝いたのはAppleにとって素晴らしいニュースですが、同時にiPhone16eが「最も残念なスマホ賞」を受賞してしまったのは、皮肉とも言えます。
iPhone16eはすでにオワコン扱いになっていると報じられていましたが、やはり著名YouTuberの目にも同じように映っていたようです。
とはいえ、見方を変えれば、iPhone16eという“引き立て役”がいたからこそ、iPhone17がベストなスマホとして際立った可能性もあります。また、素晴らしいデザインでありながら人気が伸び悩んだiPhone Airの存在も、iPhone17の立ち位置をより強く印象づけたのかもしれません。
そう考えると、今年発売されたiPhone全体で勝ち取った「今年のスマホ賞」だと捉えてもよいのかもしれませんね。
Photo: Marques Brownlee/YouTube, Apple

