iPhone Airの注目度が購入に結びつかず〜コンバージョン率は他モデルの3分の1

iPhone Airは製品ページの閲覧数が多く、注目は高いものの、実際の購入につながっていないとの指摘が出ています。
データ分析会社Similarwebによれば、購入率(アクセスのうち注文に至った割合=コンバージョン率)が、他のiPhone17シリーズの約3分の1にとどまっているとのことです。
iPhone Airと17シリーズは、16シリーズより強い興味を集めた
Similarwebの統計では、2025年9月のiPhone Airの製品ページの閲覧数は100万回に達し、iPhone AirとiPhone17シリーズ全体では合計740万回を記録しました。
これは前年のiPhone16シリーズと比較して、28%の増加です。
つまり、ユーザーの関心自体は前年より高かったと考えられます。しかし、iPhone Airについては閲覧数が多いほど売れているわけではありません。
注目はされても、購入は別モデルに
Similarwebのデータでは、iPhone Airはページ閲覧後の注文率が極めて低く、閲覧はされても購入されていない状況が明らかになりました。
特に、「気になって見るが、実際にはProモデルやベースモデルを選ぶ」という傾向が強いようです。
miniやPlusと同じ“第四の立ち位置の難しさ”
IDCの調査によると、iPhone Airの販売台数は当初予測の約3分の1に落ち込んだとされています。
IDCのアナリストは、「AppleはiPhone Airに期待していたが、実際の売上はそれに応えられなかった」と指摘しています。
2025年秋モデルにおけるiPhoneラインナップの“4番目のモデル”として登場したiPhone Airですが、過去の例を見ると以下のように、長続きしにくい立ち位置と言えます。
| 発売モデル | 結果 |
|---|---|
| iPhone12 mini / 13 mini | 販売不振で消滅 |
| iPhone14 Plus / 15 Plus / 16 Plus | 期待に届かず定着せず |
| iPhone Air | 関心はあるが売れ行き不安 |
■ “e”モデルとの統合、iPhone Fold追加で整理も?
iPhone Airは特にカメラスペックで廉価系の“e”モデル(iPhone16e)とも重なる点が多く、住み分けが曖昧です。
そのため、将来的に以下のような整理が行われても不思議ではありません。
- iPhone Airと“e”シリーズを統合
- 折りたたみiPhone(iPhone Fold)をラインアップに追加
- ⇒ モデルごとの役割を明確化
多様化が進むiPhoneラインナップですが、生き残るのは「売れるポジション」を作れるモデルだけなのかもしれません。
Source:IT之家
Photo:Apple Hub/Facebook

