【独自調査】iPhone16シリーズのカメラコントロール、使用率は52.1%

iPhone16シリーズ(iPhone16/16 Plus/16 Pro/16 Pro Max)にカメラコントロール機能が搭載されて約1年が経ちました。iPhone Mania読者を対象に、同機能の利用頻度、主な用途、期待点、次期購入時の重視度などを調査しました。月に数回以上使う割合は52.1%で、用途はカメラ起動(97.1%)とシャッター(56.1%)に集中していることが分かりました。
カメラコントロール搭載モデルは回答者の56.8%
iPhone Maniaでは、iPhone16シリーズ(iPhone16/16 Plus/16 Pro/16 Pro Max)に搭載された「カメラコントロール」の利用状況や期待を探るため、読者アンケートを実施しました。
アンケート実施期間は2025年8月11日〜13日で、回答数は470件でした。ご回答いただいた皆様、ありがとうございます!
回答者がメインで利用しているiPhoneの上位は以下のとおりです。
- iPhone16 Pro:22.8%
- iPhone16 Pro Max:16.6%
- iPhone15シリーズ:16.8%
- iPhone16:14.3%
カメラコントロールを搭載するモデルの使用率は合計56.8%でした。

大型モデルでカメラコントロール利用率が高い
カメラコントロール搭載モデルの利用者に、カメラコントロール機能の利用頻度を尋ねたところ、「ほぼ毎日」(18.0%)、「週に数回」(22.8%)、「月に数回」(11.2%)を合計した使用率は52.1%と約半数でした。

使用しているiPhoneの機種ごとに、カメラコントロールの使用率が高い順に並べると以下のとおりです。大型のiPhone16Plus、iPhone16ProMaxで利用率が高い傾向がみられます。
- iPhone16Plus:60.0%
- iPhone16ProMax:56.4%
- iPhone16Pro:52.3%
- iPhone16:44.8%

カメラコントロールの用途は「カメラ起動」に集中
カメラコントロールを月に数回以上利用している方に、カメラコントロールの用途(複数回答可)を尋ねたところ、多かった回答は以下のとおりです。
「カメラアプリの起動」がほぼ全員、「写真撮影時のシャッター」が5割強なのに対して、「調整操作(露出、被写界深度、ズーム、スタイル、トーン)」や「ビジュアルインテリジェンスの起動」が約2割と、使い道が「カメラアプリの起動」に集中していることがわかります。
- カメラアプリの起動:97.1%
- 写真撮影時のシャッター:56.1%
- 調整操作(露出、被写界深度、ズーム、スタイル、トーン):19.4%
平均回答数は2.06で、あまり広い用途には活用されていないのが現状のようです。

対応アプリの拡大に約4割が期待
全員に、カメラコントロール機能に期待することを尋ねたところ(複数回答可)、多かった回答の上位は以下のとおりでした。
- 対応アプリの拡大:37.2%
- 操作のカスタマイズ範囲拡大:32.3%
- 押す操作の操作感の改善:28.5%
「その他」の内訳としては、「カメラコントロールは不要」、「押しにくいので位置を変更して欲しい」などの声があがっています。

次のiPhone購入時、カメラコントロール搭載を重視するのは3割弱
全員に、次のiPhoneを選ぶ際にカメラコントロール機能の有無が選択理由になるかを尋ねたところ、「強く重視」(7.2%)、「ある程度重視」(20.0%)と重視派が合計3割弱なのに対し、「全く重視しない」(30.4%)、「あまり重視しない」(27.9%)の非重視派が合計6割弱に達しています。
カメラコントロール機能は、次のiPhoneを選択するポイントとしてあまりアピールできていないようです。

カメラコントロール機能の利用頻度ごとに重視派の割合を集計すると、以下のように利用頻度が高いユーザーほど、次のiPhoneにカメラコントロール搭載を重視する傾向があります。日常的に便利さを実感できているユーザーは次のiPhoneにも同じ機能が欲しいと考えるだけに、使用率をいかに上げるかが課題と言えそうです。
- ほぼ毎日利用者:56.3%
- 週に数回利用者:42.6%
- 月に数回利用者:16.7%

カメラコントロールの使いこなし、要望に多くの声
カメラコントロール機能への要望や、使ってみての感想などを自由記述式で尋ねたところ、さまざまなコメントをいただきました。
カメラコントロールの便利さを感じている方がいる一方、指紋認証やスクロールなどの機能強化、搭載位置の変更を希望する声や、廃止して価格を下げて欲しいといった声も上がっています。
カメラを一発起動できるのが便利
使ってみて最初はその位置に違和感がありましたが、だんだんとiPhoneの向きが縦でも横でも使いやすい位置であることを実感し、特に旅行の時にはカメラコントロールがなければ撮れなかったような一瞬を切り取れる写真も撮れて、今ではなくてはならない存在となっています。
個人的には、多くの人数で自撮りする時、インカメラではなく、超広角カメラを自分の方に向けて、カメラコントロールでシャッターを切るのが、よりダイナミックな構図になれるのでお気に入りの使い方です!(iPhone16ユーザー)
画面ロック状態から、画面を見ないでカメラを起動できるのは便利。一方で、操作感がデリケートすぎてシャッターを切ったり調整するのは画面上で操作しています。(iPhone16 Proユーザー)
機能強化・操作性向上への期待
この場所に指紋認証が欲しい(iPhone16ユーザー)
カメラに限らずにスクロールなどの画面の操作ができて欲しい(iPhone16ユーザー)
AppleWatchのDigitalCrownのように、ボタンをなぞった時にカチカチと触覚フィードバックがあると操作が楽しくなりそう。(iPhone13シリーズユーザー)
位置変更を希望
もう少し真ん中に配置されればスライドしやすくなり、使いやすくなるのになと感じている。
現状、スライドであったりシャッターとして使うには不便なので、カメラの起動にしか使っていない。まだ新しく追加された機能なので今後の新機種で改善されていくことに期待してます。
(iPhone16 Proユーザー)
iPhoneを横向きに持って右手人差し指で操作するにはカメラコントロールのボタンの位置が遠く感じるので、カメラコントロールのボタンをもっと本体底面側に搭載して欲しいと思います。でもそうなったら縦持ちでの親指での操作がしにくくなりそうですが。横持ち用と縦持ち用の2つボタンを搭載すれば解決!?(iPhone13ユーザー)
廃止・搭載モデルの縮小
無印とAirにはカメラコントロール機能を省略して、ProとProMAX専用機能としてラインナップの差別化をしてほしい。(iPhone SE(第3世代)ユーザー)
便利だけど必須ではない。本体が安くなるのであれば無くても構わない。(iPhone16ProMaxユーザー)
そもそも必要性を感じない。2世代程度続けて、なくなるのでは?(iPhone15ユーザー)
まとめ:利用率は約半数、今後の魅力アップに期待
筆者はアンケート実施前、カメラコントロールを搭載したiPhone16シリーズの発売からもうすぐ1年が経ち、さまざまな使いこなしをしている方も多いのでは、と考えていました。
実際には、対応モデルの利用者でも利用している割合は半数程度で、使っている方もカメラの起動が中心であり、iPhoneの使いこなし情報への感度が高いiPhone Mania読者にも、あまり活用されていないことが分かりました。
今後、ビジュアルインテリジェンスをはじめApple Intelligenceとの連携強化や、操作できるアプリの増加などで、魅力がアップすることを期待したいところです。
今回のアンケートにご協力くださった皆様、ありがとうございます。次回以降の読者アンケートにもご協力をどうぞよろしくお願いいたします。