M5(9コアCPU)のベンチマークスコアが追加〜10コアCPUのM5のスコアを予想

識別子「iPad17,3」とされる13インチiPad Pro (M5)に搭載された9コアCPUのM5について、新たなGeekbench 6ベンチマークスコアが確認されました。
13インチiPad Pro (M4)では、9コアCPUのM4(256GBまたは512GBモデル)と10コアCPUのM4(1TBまたは2TBモデル)が用意されており、両者のスコア差をもとに、仮に10コアCPUのM5が登場した場合のGeekbench 6スコアを予測しました。
新たに確認されたM5のベンチマークスコア
先日初めて確認された9コアCPUのM5のGeekbench 6ベンチマークスコアは、CPUシングルコアスコアが4133、CPUマルチコアスコアが15437、GPU Metalスコアが74568でした。
今回新たに確認されたGeekbench 6 CPUベンチマークスコアは3種類(うち2つは同一スコア)です。
CPUシングルコアスコアは4079および4175、CPUマルチコアスコアは14884および15577です。
スコアが低いものは高性能コアの動作周波数が4420MHz(4.420GHz)で、4424MHz(4.424GHz)よりもわずかに低くなっています。その他、RAM容量は同じです。

新たなスコアを加えた平均値
3つのスコアを平均すると、9コアCPUのM5のCPUベンチマークスコアはシングルコアスコアが4129、マルチコアスコアが15299となります。
Metalベンチマークスコアとして新たに確認されたのは75273で、先日の74568よりも高くなっています。これらの平均は、74920となります。
スコアの平均値 | 9コアCPUのM5のiPad Pro (M5) | iPad Pro (M4) |
Geekbench 6 CPUシングルコアスコア | 4129 | 3748 |
Geekbench 6 CPUマルチコアスコア | 15299 | 13224 |
Geekbench 6 Metalスコア | 74920 | 55702 |

M4からの性能向上率を再確認
先日報告されたGeekbench 6ベンチマークスコアでは、iPad Pro (M5)はiPad Pro (M4)と比べて、シングルコアスコアが約10.3%、マルチコアスコアが約16.7%、Metalスコアが約33.9%向上しているという結果でした。
新しく報告された各スコアの平均値を用いても、シングルコアスコアが約10.2%、マルチコアスコアが約15.7%、Metalスコアが約34.5%向上しているということになり、性能向上率にそれほど変動はありませんでした。
10コアCPUのM5が登場した場合
今回確認されたiPad Pro (M5)のGeekbench 6ベンチマークスコアは全て、3つの高性能コアと6つの高効率コアの合計9コアCPUのM5のものです。
iPad Pro (M5)にもiPad Pro (M4)の1TBまたは2TBストレージ搭載モデルのように、4つの高性能コアと6つの高効率コアの合計10コアCPUのM5がラインアップされた場合、現在確認されているCPUマルチコアスコアよりも約3.8%高い約15881となるかもしれません。
M4のスコア | 9コアCPUのM4 | 10コアCPUのM4 | (10コア/9コア) | スコア差
Geekbench 6 CPUシングルコアスコア | 3679 | 3693 | 約0.4% |
Geekbench 6 CPUマルチコアスコア | 13245 | 13749 | 約3.8% |

Photo:Geekbench Browser (1), (2), (3)