iPad mini(OLED)の搭載チップはA20 Pro〜A19 Proとの噂だったが

OLEDディスプレイを搭載するiPad miniには、A20 Proが採用される可能性があると、MacRumorsが報じています。
これまで有力視されてきたのはA19 Pro搭載説でしたが、ここにきて新たな見方が浮上した形です。
OLED搭載iPad miniにA20 Proが採用される可能性
仮にOLED搭載iPad miniがA20 Proを採用する場合、その発売時期はA20 Proを搭載するiPhone18 Proシリーズと同時期、もしくはそれ以降となる可能性が高いと考えられます。具体的には、2026年9月前後が一つの目安になるでしょう。
これまで、iPad mini(A17 Pro)の後継モデルは「iPad mini(A19 Pro)」になるとの見方が広がっていましたが、今回の情報を踏まえると、その可能性はやや後退したと見るのが妥当です。
OLED搭載iPad miniは2026年後半発売との見方
iPad miniへのOLEDディスプレイ搭載は、2026年後半と噂されています。搭載チップがA20 Proであるならば、この時期設定とも整合性が取れます。
MacRumorsは依然としてA19 Pro搭載の可能性を完全には否定していませんが、情報提供者はA20 Pro採用に強い確信を持っているようです。
引き続きGPUコア数を抑えたチップ構成か
現行のiPad mini(A17 Pro)に搭載されているチップは、iPhone15 Proシリーズ向けのA17 Proと比べ、GPUコア数が1コア少ない仕様となっています。
この傾向を踏まえると、A19 ProであってもA20 Proであっても、iPhone向けよりGPUコア数を抑えたチップがiPad miniに採用される可能性が高いと考えられます。
このような構成を採ることで、GPUコアの一部に不良があるチップをiPad mini向けに転用でき、Apple全体としての歩留まり率(良品率)を高める効果が期待できます。
A20 Pro採用のほうが歩留まり改善効果は大きい可能性
A20 Proは、TSMCの第1世代2nmプロセス「N2」で製造される見込みです。一方、A19 Proは第3世代3nmプロセス「N3P」で製造されています。
一般に、新しい微細化プロセスの立ち上げ初期は歩留まり率が低くなりがちであり、不良コアの発生頻度も高くなる傾向があります。その点を考慮すると、A19 ProよりもA20 Proのほうが、GPUコア数を削減した派生チップをiPad mini向けに回すメリットは大きいといえます。
結果として、A20 ProをiPad miniに採用するほうが、Apple全体の製造効率やコスト最適化の観点から合理的である可能性は十分に考えられるでしょう。
Photo:Apple Hub/Facebook

