iPad(A18)がiPad Air(M4)と同時発表されなかった理由とは

iPad Air(M4)と同時に発表されると噂されていたiPad(A18)が未発表に終わった理由について、Bloombergのマーク・ガーマン記者がニュースレター「Power On」の有料購読者向けQ&Aコーナーで説明しています。
iPad(A18)の発表が見送られた理由
ガーマン記者は、iPad(A18)の発表が行われなかった理由として、主に次の3点を挙げています。
- A18の供給数が不足している
- 現行モデルであるiPad(A16)の在庫があまり減っていない
- マーケティング戦略が変更された
複数の要因が重なった結果、iPad Air(M4)との同時発表は見送られたと考えられます。
現行のiPad(A16)が搭載するチップ構成
現行モデルのiPad(A16)には、「5コアCPUと4コアGPUのA16」が搭載されています。
これは、iPhone15向けの「6コアCPUと5コアGPUのA16」と比較すると、CPU・GPUともに1コアずつ少ない構成です。
この流れを踏まえると、iPad(A18)もiPhone向けA18の一部コアを無効化した派生版を搭載すると考えるのが自然です。
iPhone16eへのA18搭載が影響した可能性
iPhone向けのA18には、次の2種類の構成が存在しています。
| モデル名 | CPUコア数 | GPUコア数 |
|---|---|---|
| iPhone16 iPhone16 Plus | 6コア | 5コア |
| iPhone16e | 6コア | 4コア |
iPhone16eには、GPUコアが1つ少ないA18が搭載されました。これにより、iPad向けに回せた可能性があるチップも、iPhone16eに優先的に使われたと考えられます。
以前であれば、GPUコアが1つ不良のA18について、さらにCPUコアも1つ無効化し、「5コアCPUと4コアGPUのA18」としてiPad(A18)に転用できた可能性があります。
しかし実際には、そうしたチップはiPhone16e向けの「6コアCPUと4コアGPUのA18」として活用されたと予想されます。この点では、A18はA16よりも歩留まり改善に有効活用されていると見られます。
iPad(A18)向けチップが十分に確保できない可能性
理論上は、CPUとGPUの両方で1コアずつ不良がある個体をiPad(A18)向けに転用すれば、さらに歩留まり率を高めることができます。
ただし、TSMCの製造工程において、そのような都合のよい不良構成のチップが十分な数だけ発生していない可能性があります。これが、A18の供給不足につながっているのかもしれません。
想定される構成を整理すると、次のようになります。
| モデル名 | CPUコア数 | GPUコア数 |
|---|---|---|
| iPhone16 iPhone16 Plus | 6コア | 5コア |
| iPhone16e | 6コア | 4コア (1つのGPUコアが不良) |
| iPad(A18) | 5コア (1つのCPUコアが不良) | 4コア (1つのGPUコアが不良) |
iPad(A18)は年内発表の可能性が高い
もっとも、こうした事情があったとしてもガーマン記者は、iPad(A18)の仕様は確定しており、年内に発売されることは確実と見ています。
A18を搭載していたiPhone16eは、後継モデルであるiPhone17eの発売に伴って販売終了となりました。現在、A18を搭載する製品はiPhone16とiPhone16 Plusに絞られています。
そのため、今後はiPhone16およびiPhone16 Plus向けA18のうち、GPUコアが1つ不良の個体についてCPUコアも1つ無効化し、iPad(A18)向けへ転用しやすくなる可能性があります。
OLED搭載iPad miniと同時発表の可能性も
Appleは今秋、OLEDディスプレイを搭載するiPad miniを発表するとの噂があります。
遅くともそのタイミングで、iPad(A18)もあわせて発表される可能性は十分に考えられます。
Source:Power On/Bloomberg
Photo:Apple Hub/Facebook

