iPadにmacOSを搭載しないのは何故?クレイグ・フェデリギ氏が説明

iPadにmacOSを搭載しない理由について、Appleのソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長であるクレイグ・フェデリギ氏がYouTuberとの対談で説明しています。
フェデリギ氏の考えが変わらなければ、将来的に折りたたみiPadでiPadOSとmacOSを切り替えて利用できるという噂は実現しそうにありません。
iPadにmacOSを搭載すると特別な体験が損なわれる?
フェデリギ氏はiPadにmacOSを搭載する、もしくはiPadで動作するmacOSを提供しない理由として、それを行った場合にiPadだけの特別な機能や体験が損なわれると説明しています。
その背景として取り上げられているのは、iPadOSはタッチ操作を前提に設計されているのに対し、macOSはそうではないことです。
iPadは簡単な操作で複雑な処理を可能にしていると説明
また、iPadは簡素化されてわかりやすい使い勝手を維持しながら複雑な操作要求にも応えられるようにすることでユーザ個々の要求に適応しているiPadの現状が、macOSを搭載することで失われることも、macOSを搭載しない理由としてフェデリギ氏は補足しています。
ユーザ側に選択肢を提供するつもりはなさそう
フェデリギ氏の説明はもっともですが、iOS26の操作性はmacOSに近づいていること、搭載されるチップやファンクションキーを搭載したMagic Keyboardの提供によってMacBookの環境にiPadが近づいていることを考えれば、選択肢としてmacOSとのデュアルブートを可能にしても良いのではと感じます。
Xでも、iPad単独で使用している場合はiPadOSが動作し、Magic Keyboardと組み合わせるとmacOSに切り替わるコンセプト動画なども公開されていました。
そもそも、筆者のようにiPad Pro(M4)とM4搭載MacBook Airの2台を持ち歩いているユーザからすれば、Magic Keyboardと組み合わせるとmacOSに切り替わることで1台に集約することが可能になります。
折りたたみiPadでの実現は夢に終わる可能性高い
折りたたみiPadでそれがやっと実現するかもと期待していますが、フェデリギ氏の考えがAppleとしての総意である場合、macOSの操作性に近いiPadOSが搭載されるとしてもmacOS自体が搭載されることは無さそうです。
Source:Notebookcheck
Photo:NEPNUS/YouTube